成蹊大、今年も立大との死闘制して対抗戦A残留。日体大は明学大に完勝。 (2/2ページ)

ラグビーリパブリック

後半8分、立大ゴール前のスクラムから右に攻めた後、FWが殺到する。LO藤井洋行の勝ち越しトライ+濱のコンバージョンで14-7とした。

 立大に力があるのは後半15分のアタックでも分かった。

 その直前、押し気味に試合を進めていた成蹊大がバックスのサインプレーでオブストラクション。立大はPKで成蹊大陣に入ると、ラインアウトからモール。左に大きく展開し、WTB山口航貴がトライを決めて2点差に迫る。

 ただ、何度も揺れた天秤を、成蹊大は泥臭く自分たちの方に傾けさせた。

 結果的に勝負を決めた後半21分のトライは、立大のラインアウトからの攻撃をタックルでターンオーバー。そこから攻め、つなぎ、古市主将がインゴール右中間に飛び込んだものだ(19-12)。

 その後も最後まで激しい攻防が続いたが、スコアは動かぬまま試合は終わった。

 戦い終えて両校のキャプテンは言った。

「前半最後のトライが大きかった。あれで試合に出ている選手も、応援の部員たちも声が出るようになった。自分たちのラグビーを最後まで信じ切れた」(成蹊大・古市主将)

 立大のSH山本大旗主将は「特に後半、接点で相手に食い込まれてしまった。そういう苦しい状況になったから反則をしてしまいました。そこで我慢し切れず、規律を守れなかったのはキャプテンである自分のせい。日頃からもっと厳しい環境を作れなかった」と自分を責めた。

 第1試合では、A-7位の日体大がB-2位の明学大を74-7と圧倒して1部残留を決めた。

 明学大はスクラムで押し込み、接点で何度もターンオーバーするなど、鍛え込んできたものをいろんな場面で見せた。BKもフロントスリーが息の合ったプレーでよく仕掛ける。前半は7-24と食い下がった。

 しかし、ミスがことごとく失点に結びついたのが痛かった。CTB紀伊瑶太朗主将は「順目順目に攻めていく途中でミスが出てしまった」と話し、前がかりになったところで切り返されたときの対応策まで手が回らなかったことを悔やんだ。

 日体大は、今季から加わったLOミキロニ・リサラのパワーやSOハラトア・ヴァイレアの仕掛けを活かして、前へ前へと攻め続けた。

 ゲームキャプテンを務めたCTB安城怜は、「前半はいつもと違ったことをやってミスも出たが、後半は修正できた。プレッシャーをかけ続けることで相手のミスを誘い、そこからスコアできて波に乗った」。

 絶対に負けられない試合でチームを勝利に導き、安堵の笑顔を見せた。

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