中国発「配車アプリ運用タクシー」強姦殺人事件の闇 (2/2ページ)

週刊実話

しかも同事件が報道されると、重要情報の書き込みがインターネット上に投稿された。そこには、強姦殺害のドライバーは、事件発生の2日前に強姦未遂事件を起こしていたとあったのである。

 「投稿した被害女性は、当該順風車のナンバープレートを写真に撮っており、アプリを通じて『滴滴出行』宛に状況説明を行うと同時に、ナンバープレートの写真も送付していたのです。にもかかわらず、滴滴出行はこれを放置し、犯人を野放しにしたのでした」(同・ジャーナリスト)

 広東省の週刊紙「南方週末」は5月24日号で『50件の“性侵犯”事例と滴滴の業務改革』と題する記事を掲載している。
《一般の免許所有者が、登録するだけで運転手となれる相乗りサービスの順風車は、配車を行う滴滴出行が運転手の身元保証も含めて、乗客の安全を保障するから成り立つのであって、強姦殺人を犯すような性的異常者を野放しにしていたのであれば、順風車を利用する乗客が滴滴出行に求める『信用』と『安全』を喪失するのは当然のことである》

 日本ではタクシードライバーが運賃を奪われるという事件がたびたび起きるが、キャッシュレスの中国には、こうした強盗事件は起きていないし、起きようもない。日本では乗客を強姦殺人するような事例はまれだが、いずれにせよ、便利の先には“歪み”もあるようだ。

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