稀勢の里を追い込んだ親方「確執地獄」と「ガチ相撲」怨念(1)稽古非公開の裏に“冷戦” (2/2ページ)

アサ芸プラス

周囲の不安は消えないままでした」(スポーツ紙相撲担当デスク)

 さらに追い打ちをかけるように、師匠である田子ノ浦親方との冷戦ぶりも浮上してきた。スポーツライターが解説する。

「初場所前のこと。田子ノ浦親方は、マスコミに対して稀勢の里の稽古非公開の通達を発した。稀勢の里の意向で秘策稽古かと思ったら、実は親方独自の判断でした。マスコミの注目が集まる中、口もきかない助言なしの冷えきった関係を見られたくなかったのだろうと、誰もが思ったものです」

 稀勢の里と田子ノ浦親方の確執は、角界では有名な話だ。スポーツライターが続ける。

「1月16日の朝、田子ノ浦親方が横綱の引退の決意をマスコミに伝えた時、『引退の理由については聞いてないが』と話していたが、おかしな話です。『聞けなかった』、あるいは『聞かされなかった』が現実でしょうね。そのため、引退会見の段取りでも、ひと悶着起きてしまった」

 今回の引退会見は午後3時40分から開始となったが、異例ずくめのドタバタ劇が繰り広げられた。

「その時間といえば、幕内土俵入りの予定時刻ですよ。続いて横綱の土俵入り、中入りと続く。稀勢の里だって不本意でしょう。現役の力士たちに失礼な話ですからね。前の晩に親方に引退の決意を告げていたわけだし‥‥。田子ノ浦親方に審判部の仕事があったとはいえ、親方と協会の対応はずさんというしかない。民放各社の中継にも支障をきたし、CMを入れながらのリレー中継になってしまった」(後援会関係者)

 全国の相撲ファンをハラハラさせながらも孤軍奮闘した、日本人ただ一人の横綱の引退会見にしては、実にお粗末な舞台裏だったといえよう。

「稀勢の里を追い込んだ親方「確執地獄」と「ガチ相撲」怨念(1)稽古非公開の裏に“冷戦”」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2019年 1/31号高安田子ノ浦親方稀勢の里相撲エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る