しっかり食べているのに栄養不足で「うつ」に? 気をつけるべき食生活とは (2/2ページ)

新刊JP

■逆に危険なのは「糖質」の摂り過ぎ

逆に、現代人が摂り過ぎなのが「糖質」。特に白砂糖や白米、小麦粉などの精製された糖質の摂り過ぎによって、血糖値を上げるホルモンがたくさん合成され、ビタミンB群やミネラルがどんどん使われてしまうと藤川氏は指摘します。

糖質過多を続けているとミネラルやビタミン不足になり、しっかり食べているのに必要な栄養が不足する「質的栄養失調」を招く怖れもあります。

■鉄分が不足すると「うつ」になってしまう?

また、タンパク質とともに鉄分不足も懸念しなくてはいけません。

鉄分はドーパミンをはじめとする脳内の神経伝達物質を作る過程で必須の栄養素。
欧米では鉄分を多く含む肉をたくさん食べるため鉄分不足が起きにくい環境があるものの、日本にはこうした対策がないと藤川氏は言い、赤身肉や卵を多く食べることで効率的にタンパク質と鉄分を摂取できると説明しています。

ちなみに、鉄分が豊富な食材として知られるホウレンソウや小松菜ですが、実はこちらに含まれている鉄は「非ヘム鉄」で、その吸収率は肉や魚に含まれる「ヘム鉄」の10分の1。そのため、藤川さんは動物性食品からの鉄分摂取をすすめているのです。

もちろん何事も「○○過ぎ」はいけないですが、「○○不足」も問題。
自分の食生活が乱れていないか、ちゃんと栄養を摂れているのか、もし摂れていなければ正してみてはいかがでしょうか。

(新刊JP編集部)

「しっかり食べているのに栄養不足で「うつ」に? 気をつけるべき食生活とは」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧