巨大ザメ「メガロドン」の絶滅は考えられていたより早かった可能性。ホホジロザメとの争いに負けた?(米研究) (2/3ページ)
こうした発見に応じて、データを統計的に分析しなおしてみたところ、メガロドンの絶滅は、これまで考えらていたより少なくとも100万年は早かっただろうという結論に至ったのである。
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・メガロドンの絶滅は大量絶滅と無関係
これはかなり重大な調整だ。
というのも、メガロドンの絶滅は、アシカ・セイウチ・カイギュウ・ネズミイルカ・イルカ・クジラなどが100万~250万年前に一斉に姿を消した時期よりも、ずっと前だったということになるからだ。
メガロドンの絶滅は、こうした海洋生物の大量絶滅と関係すると考えられていたが、どうやら直接的には無関係なようだ。
そもそも、この大量絶滅とされている現象が、本当に大量絶滅だったのかどうかもはっきりしない。100万から200万年前の海洋生物の化石はとにかく珍しく、そのためにこの期間は解釈の余地が大きいのである。
もしかしたら超新星爆発のような大災害によって大量絶滅が引き起こされたのではなく、古い動物が滅び、新しい動物に入れ替わるには十分な期間だったと考えることもできるのだ。
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・ホホジロザメとの競争に負けたことが原因か?
研究チームは、新しく進化した現代のホホジロザメとの競争がメガロドンの主な絶滅理由であるという可能性も、同じくらい考えられると述べている。