アカデミー賞各賞の日本人初ノミネートと初受賞を調べてみた (4/5ページ)

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日本人が多く受賞している特別賞

黒澤明監督の『羅生門』が受賞した名誉賞などの特別賞は、映画文化に大きく貢献するなど、顕著な功績のあった人や作品に対して贈られる賞です。例えば、映画文化に大きく貢献したプロデューサーに贈られるアービング・G・タルバーグ賞や、映画に関して技術面で大きく貢献した人に贈られるゴードン・E・ソーヤー賞などがあります。

他に、「映画の発展に多大な影響を与えた科学技術を生み出した技術者」に贈られる「科学技術賞」という特別賞もあるのはご存じでしょうか? 実は多くの日本人技術者が、この科学技術賞を受賞しているのです。

例えば、1973年開催の第45回では、映画用マクロズームレンズを開発したとして、キヤノンの向井二郎さんと広瀬隆昌さんが受賞。第54回(1982年開催)では、「映画用ネガフィルム」を製造している富士写真フイルム(現:富士フイルムホールディングス)の大西實社長(当時)が表彰されています。
第87回(2015年開催)では、ソニーの技術チームが『業務用有機ELマスターモニター』を開発したとして表彰され、第89回(2017年開催)でも、映画撮影用デジタルビデオカメラ『CineAlta』を開発したとしてソニーの技術者チームが受賞しました。

まだ日本人が関わっていない賞は?

2019年現在、アカデミー賞の部門は全部で24部門あります。以下に、各部門と日本人の初ノミネート、初受賞歴をまとめてみました。

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