彼氏の家で見つけた「浮気確定アイテム」 (4/5ページ)
これはさすがに浮気確定!!
さすがのY莉も不思議に思ったそうですが、「Y莉のために買っておいたんだ。僕も1回だけ試しに使っちゃった」と言われて、あっさり信じたみたいです。
Y莉さんが純粋だったから切り抜けられたものの、ウソにウソを塗り重ねすぎて、客観的に見ると哀れな状況ですね。
逆にすべて本当かもしれないという気になってきたわ。
所長、大丈夫?
彼を信じ続けたY莉ですが、交際開始から3カ月後、突然D輔と連絡がとれなくなりました。
Y莉さんがD輔さんを信じているなら、別れる必要ないのに。どうして?
多分、ウソをつき通すのが厳しくなったんじゃないかと思います。純粋なY莉は、D輔に「自分も何か力になりたい」と、弟さんとお母さんの住む場所をしつこく聞いていたみたいなので。
じゃあお店にもそれっきり?
はい。でも……Y莉があまりにかわいそうだったので、D輔から置き手紙を預かったことにして、私がD輔のふりをして書いた手紙を渡したんです。
なぜそんなことを?
落ち込むY莉をこれ以上見たくなかったんです。
手紙にはなんて書いたんですか?
「弟と母のことで、君に迷惑をかけることは避けたかった。だから、突然姿を消したことを悪く思わないで。君には幸せな人生を送ってほしい」と書きました。
待って、その手紙ってななこさんが手書きしたの?
はい、焦っていたのでうっかり手書きしてしまいました。だから筆跡はがっつり私です。
まあ、文字を見たくらいじゃ誰が書いたかわからないか。
あと、うっかり便箋も私が普段愛用しているコーヒー豆の柄のものを使用してしまったんです。幸いY莉は便箋の柄よりも内容のほうに気をとられたようで、気づかれなかったんですけど……。
まさかのうっかりパート2!
それから……
まだあるんですか!?
私は手紙を書いたあとに、お気に入りのコーヒー豆を3粒同封する習慣があるんですが、この手紙を書いたときもうっかりコナの豆を3粒同封しちゃったんです。「最後に僕のお気に入りのコーヒー豆を同封するね」って言葉を添えて……。