加藤浩次、キラキラネーム“王子様”改名で親に苦言「客観視できていない」
3月11日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)で、MCの加藤浩次(49)とハリセンボンの近藤春菜(36)が、ツイッターで話題になっていた「王子様」の改名について意見をかわした。
「王子様」とは山梨県甲府市に住む高校3年生、赤池肇さん(18)のもともとの名前で、赤池さんは改名した経緯をツイッターで公表して話題になっていた。今回、番組では赤池さんがVTRで出演し、「王子様」という名前ゆえに味わった苦労や、実名を公表した理由について語った。
もともと「王子様」は、母親が「自分にとって唯一無二の存在。私にとっての王子様」という意味を込めてつけたもの。しかし赤池さんはその名前のため地元で有名になってしまい、ショッピングモールに出かけると「あれ、赤池王子様じゃね?」などと言われたり、自己紹介のときに笑われるなど恥ずかしい気持ちを味わうことが多かったという。
そんな中、中学3年のときに改名できることを知り、父親や知り合いの僧侶に相談し、今までの人生をリセットして新しく始めるという意味を込めて、「肇」という名前に改名。その経緯を公表したことについては、自分と同じようにキラキラネームに悩んでいる人たちに、改名できることを伝えたかったのだと語った。また、「(キラキラネームを持つ人は)人よりも苦労することがあると思うので、よく考えて名前をつけてほしいということを伝えたくて」と、名前をつける側の親に対しての思いもあったと明かしていた。
このVTRを見た加藤浩次は、「キラキラネームというのは覚えられやすいとか、一回見たら、この字でこうやって読むんだとか、そういったメリットもある」と、いったんはキラキラネームをフォロー。しかし、「王子様っていう名前。お母さんにしてみたら、“自分にとっての王子様。王子様みたいになって、私にとって”っていう、“私にとって”っていうのが主語できているから、(子どもを)客観視できていないような気がするんだよね」と言い、母親の独りよがりの部分があると指摘した。
これを聞いた近藤春菜も「親にとって、すごい思いを込めて(名前を)つけるのは当たり前のことだと思います」と、やはり理解は示したものの、すぐに「子どもとはいえ自分のものではない」と加藤浩次に同意。さらに「一個人として(子どもが)これから将来どうなっていくのかとか、そういう想像も、名前をつける、思いを込めると同時にそこも考えるということが大事だなと思いました」と、キラキラネームをつける親に配慮を求めていた。
もともと「王子様」がツイッターで話題になっていたこともあり、今回の放送もツイッター上で多くの声が寄せられていた。その投稿の多くは「キラキラネームって、親のエゴだと思う」という親への批判の声や、堂々と公表した赤池肇さんについて「はじめくん、すっごく立派」「めっちゃしっかりしている18歳だった」という称賛の声だった。