菅田将暉『3年A組』驚異のアドリブ演技で、“新視聴率男”に! (2/2ページ)

日刊大衆

このことは役の人物が憑依したような菅田の演技が、視聴者の心を捉えていたというなによりの証拠だ。菅田将暉のパワーが、このドラマを高視聴率に押し上げたといっていい。

 菅田将暉は映画『あゝ荒野』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞するほどの演技派だが、主演作は映画が圧倒的に多い。近年は『帝一の國』、『火花』など彼の代表作になりうるような良作にも恵まれ、20代にしてトップ映画スターになった。一方、ドラマでは昨年山田孝之(35)とダブル主演だった『dele』(テレビ朝日系)が話題となったものの、過去の連ドラ主演作となると2015年『民王』(テレビ朝日系)までさかのぼらなくてはならない。大河ドラマ『おんな城主 直虎』(NHK)などで強い個性を放っていたが、実は連ドラでは姿を見る機会が少ない俳優だったのだ。

■菅田将暉はテレビドラマ界の希望の星!

 しかし今回の『3年A組』の大ヒットにより、テレビ局的に“連ドラに主演してほしい俳優”のトップに踊り出ただろう。“新視聴率男”が誕生した本作は、テレビドラマ業界全体にとっても明るいニュースといえる。「リアルタイムで観たい」、そう思わせるだけの菅田将暉の演技は、低視聴率が叫ばれるテレビドラマの希望の星なのだ。今後は菅田将暉が連ドラで引っ張りだことなることに、期待したい。

 菅田将暉は先日、永野芽郁とともに情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)に出演したのだが、そこで驚くべき事実を発表していた。なんと生徒と対峙するシーンのセリフの多くが、アドリブだったというのだ。これには永野も「グッときます、毎回」とその言葉の力を絶賛していた。

 さらにドラマ中、役作りのために10キロ近くも痩せていたことを告白していた。遅い時間帯の連ドラにも、映画並みの気合と役作りで臨む菅田の役者魂には感服した。今年は夏に大作映画『アルキメデスの大戦』の主演が控えている菅田だが、視聴率男としてぜひこれからも「連ドラ」で輝きを放ってほしい。(ドラマライター・半澤則吉)

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