サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「自在な脚質ロジクライに勝機」 (2/2ページ)

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 しかし、その阪急杯は見どころがあった。スタート直後に他馬と接触、位置取りが後ろになったのが最後まで響いたが、それでも直線、インからの伸び脚は鋭かった。勝ったスマートオーディンが強すぎた印象だったが、それでも短い距離に対応できたのは評価すべきだろう。

 ハーツクライ産駒で、血統的には実績あるマイル戦がよさそうに思えるが、行きたがる面がある勝ち気な性格からして、1200メートルはかえっていいのではなかろうか。陣営にしても、そう判断したからこその挑戦なのだろう。

 状態もすこぶるいい。ひと息入ったあとの今年3戦目。関係者の思惑どおり、この中間の良化ぶりは目をみはるものがある。稽古の動きは一段と鋭くなっており、1週前の追い切りも軽快でリズミカルだった。

「馬体に張りがあって、雰囲気が実にいい。ベストに近いのではないか」

 須貝調教師がこう仕上がりのよさを強調し、目を細めるほどだ。

 中京コースは一度しか走っていないが、休み明けだったGIII中京記念でいきなり僅差2着。相性は悪くない。ならばチャンスがあっていい。一族にディープインパクト、ウインクリューガー(NHKマイルC)がいる血統馬。大きく狙ってみたい。

 穴中の穴は、ティーハーフだ。9歳馬なのに衰えなく元気いっぱい。GIでもたびたび善戦してきた馬だ。休み明け3戦目でもあり、体調アップで一発も。

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