伝説の「平成・春のセンバツ対決」鳴門、2試合連続延長サヨナラの古豪パワー! (2/2ページ)

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ここで7番の日下大輝が打った打球はやや前進気味の守備位置を取っていたレフト・羽石裕紀の頭上を襲った。背走しながら懸命に手を伸ばす羽石。しかし、キャッチしきれずに打球はその羽石のグラブの先を超えていったのである。鳴門、奇跡の逆転サヨナラ勝ちであった。

 この鳴門の2試合連続延長戦サヨナラ勝ちは、春の選抜史上では唯一の快挙。続く準々決勝の健大高崎(群馬)戦でも後攻めを選択し、3試合連続のミラクルを狙ったが、1‐9で力尽きてしまった。とはいえ,この鳴門は戦後まもない51年の第23回選抜優勝校で、徳島県を代表する名門でもある。が、そんな名門も選抜では70年の第42回大会を最後に勝利から見放されていた。そんな苦境が続いた中での2試合連続のミラクル劇。みごとな古豪復活であった。

(高校野球評論家・上杉純也)=文中敬称略=

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