【前編】新歓コンパで調子に乗る大学生たちを未成年飲酒で通報してみたよ (2/3ページ)

ブッチNEWS

よーし、オジサン、君たちについていくよ!
 集合時間が過ぎたのか、20人ほどの一行が飲み屋街へと歩き出した。作戦としては一緒に店に入り、未成年が酒を飲んだことを確認したところでポリスに電話を入れるという、めちゃシンプルなものだ。
 連中が居酒屋に入って行く。少し時間を置いて入店してみれば、レジ前には宴会席の予約表が。なになに、テニスサークルか。そういえば店も未成年がいることぐらいは知ってるだろうし、飲酒させることがいけないのもわかってるはずだよな。犯罪の片棒を担ぐ行為ですよ、これはいけませんよー。
「それでは自己紹介から始めていきましょう!」
 幹事らしき上級生のかけ声をきっかけに、長い長い無駄な時間が過ぎていった。「趣味はゲームです」だの「新入生の皆には僕が東京の楽しいスポットを教えていきたいと思います」だのと、上級生が何か言うたびに新入生たちが拍手を飛ばしている。あんな若い子たちに、社交辞令とはいえチヤホヤしてもらえるなんて、うらやましいなぁ。あー、通報してえなぁ。
 ようやくカンパイとなり、グラスを傾け始めた学生たち。いちおう一人一人が飲んでいるドリンクをチェックしてみたが、ほとんどがビールを飲んでいるのでアウトと言っていいでしょう。手前に座ってる1年生女子なんて、誰に言われるでもなくイッキ飲みしてるし。残念ながら通報案件ですね。
 ピッ、ポッ、パッ。スマホで3つの数字をプッシュします。
『事件ですか事故ですか?』
 おー、緊張感あるね。
「高田馬場の居酒屋にいるんですけど、未成年の子たちがお酒を飲んでてー」
『未成年ですか? どうしてわかるんですか?』
「胸に大学名と学年の書いたシールを貼ってるので。これヤバいと思いますよ。未成年の女の子も酒をグビグビいっちゃってますし。何か大変な事件になる前に来てください!」
 電話の向こうにいるおまわりさん(?)が、「たしかにマズいですね」と相づちを打ってくれ、店の名前や住所を尋ねてきた。来てくれるんですね!
『お電話もらっている方のお名前よろしいですか?』
(中略)
「えーと、僕はもう帰らなきゃいけないので…」
『わかりました。ではすぐに警察官を向かわせます』  
アブねー。

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