「アメトーク」謝罪騒動…なぜ芸人は自らの故郷を“笑い”に変えたがるのか? (2/2ページ)

アサジョ

ネットでも『アメトーーク!』における仲村智美の発言については、『地元の話をおもしろおかしく話するくらい良いんじゃないの?』『大袈裟に言ってるけど、全くの嘘ではない』との擁護もあり、仲村自身が西成出身という点を免罪符にする声が多いです。もちろん間違った情報を拡散していたのであれば、出身地に関係なく訂正すべきですが、その根底には西成地区が抱える経済的困窮の現状や治安面の問題があり、仲村の発言は“体験者”による貴重な証言であるとの見方もあります」(前出・テレビ誌ライター)

 最も憂慮すべきは、こうした騒動により今後のトークバラエティ番組収録時に過剰な制約が生まれてしまうこと。芸人らの行き過ぎた“自虐ネタ”はどこかでブレーキをかける必要はあるが、一方でアクセルを踏めないようなトーク番組となってはその魅力も半減するだろう。

 過去には放送批評懇談会によるギャラクシー賞を受賞するなど、優良番組としても名を馳せてきた「アメトーーク!」。今後は改善すべき点と、残すべき要素をしっかりと吟味していく必要がありそうだ。

(木村慎吾)

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