「子ども産んだほうがいいよ」がセクハラな理由 (2/6ページ)
女性陣にヒアリングすると「おじさんからセクハラを受けた」という話が圧倒的に多い。権力を持つ立場にいるのが、圧倒的におじさんが多いからだろう。
大御所の男性芸能人が「セクハラは必要悪だ」と加害者目線で語っていたが、「昔は気軽にお尻に触られて、自由でよかったわ~」と回顧する女性は見たことがない。
女性は被害者になることが多いため「セクハラ野郎を一匹残らず駆逐してやる……!」と瞳孔が開きがちだ。私もエレンに負けないぐらい開いている。
■無自覚に女子へセクハラする女子がいる
その一方で「自分も加害者になるかもしれない」という意識に欠ける場合もある。以下は私自身も「セクハラ女子」にならないために、自戒を込めて書きたいと思う。
ヒアリングの結果、女性は「悪意なく、むしろ善意からの言動がハラスメントにつながる」ケースが多いようだ。
たとえば「子ども産むなら早いほうがいいよ」といった発言を、自身が不妊治療や高齢出産&子育てで苦労した経験から、よかれと思ってしてしまうとか。
また「子どもを産んで最高に幸せ! この幸せをみんなにも知ってほしい!」という熱意(または多幸感ホルモンの働き)から「子どもは産んだほうがいいよ!」と激推しするなど。
人にはさまざまな事情・考え方・生き方・セクシャリティがあり、プライベートな問題にむやみに立ち入るべきじゃない。私もそう「心のべからず帖」に刻んでいるが、相手が善意の人だとリアクションに困るもの。
「子どもの作り方教えてやろうか? ゲヘヘ」的なやつには「今すぐコンプライアンス室に出陣じゃい!!」と甲冑を着て法螺貝を吹くが、善意の人とは戦いたいわけじゃない。かといって「卵子は老化しますもんね」と笑顔で返すと、全然いらないアドバイスを聞かされたり、全然いらない妊活本を貸されるはめになったりする。
■セクハラ女子は3つの「○○返し」で対処しよう
善意ハラスメントには、3つの「○○返し」がおすすめだ。
◇ビックリ返し
1つめは、ビックリ返し。