白鵬が日本国籍取得へ?大相撲の「親方」になる条件と、親方になった外国人力士を紹介
横綱・白鵬が日本国籍取得へ!
横綱・白鵬がモンゴル国籍を離脱し、日本国籍取得へと動き出したニュースが話題となっています。
既に2019年4月の時点で幕内最高優勝42回を飾り「大横綱」と呼ぶにふさわしい実績を残している白鵬は、引退後に「一代年寄(現役時代に著しい功績を残した力士が引退後、現役名のまま親方になれる)」を贈られる可能性が高く、元横綱・稀勢の里の荒磯親方とともに今後の相撲界を引っ張っていく存在になるのでは、と期待が高まっています。
日本相撲教会に「親方」として残るためには、いくつかの「条件」があります。
「親方」になるための「条件」一例を挙げると、力士が引退して新たに部屋を興すためには
・横綱・大関経験者である
・三役(関脇・小結)通算25場所以上
・幕内通算60場所以上
のどれかの実績を、現役時代に満たしていることが必要となります。
また既存の部屋を継ぐ場合にも
・幕内通算在位12場所以上
・十両以上の通算在位20場所以上
部屋付きの親方になるだけでも
・小結以上
・幕内通算在位20場所以上
・十両以上の通算在位30場所
のいずれかの実績を残していることが求められます。
更に、1976(昭和51)年9月の理事会後からは
・日本国籍を持っていること
という条件が加わりました。
このため、外国出身の力士が親方として協会に残るためには日本国籍を取得することが必須条件となりました。
「大横綱」と呼ばれる白鵬とて、これは例外ではありません。
親方となった外国人力士はこれまでに9人さて、外国出身で帰化して親方となった力士は、これまでに9人います。
モンゴル出身で日本国籍を取得した親方は、現在までに
・元旭天鵬(友綱親方)
・元朝赤龍(錦島親方)
・元時天空(故人=元間垣親方)
・元翔天狼(春日山親方)
の4人です。
その他の外国出身親方には
・元高見山(元東関親方)
・元小錦(元佐ノ山親方)
・元曙(元曙親方)
・元武蔵丸(武蔵川親方)
・元琴欧洲(鳴門親方)
の5人がいます。
この中でも「外国出身の横綱」としては、ハワイ出身の曙と武蔵丸が日本国籍を取得していますが、モンゴル出身の横綱で日本国籍を取得した力士は2019年4月の時点ではまだ存在しません。
ちなみに、帰化した元外国人力士の日本名は高見山(渡辺大五郎)や小錦の旧名(塩田八十吉)、琴欧洲(安藤カロヤン)のように、結婚相手の日本人女性の姓に四股名や本名の下の名前をつける例もありますが、武蔵丸(武蔵丸光洋)や時天空(時天空慶晃)、現在の小錦(小錦八十吉)のように、現役時代の四股名をそのまま本名としている例もあります。
白鵬の日本人としての「本名」がどうなるかはまだ分かりませんが、彼が日本国籍取得の手続きを始めたことは、このように自身が引退後の「元モンゴル出身横綱の親方第1号」「モンゴル出身の一代年寄」となる可能性までも見据えた決断なのです。
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