SNSは気持ち悪い(ロマン優光) (5/9ページ)

ブッチNEWS


 安倍さんに関わることだけでなく、LGBTの問題でも、フェミニズムの問題でも、ちょっとしたことで相手を差別主義者扱いしたり、ミソジニーの固まりのように扱ったりする人たちがいますが、これも本当によくないと思います。

 罵倒ツイートのたぐいもそうです。結局、世の中、内容以前に言葉使いで判断する人が多いのだから、攻撃的な言葉を使っていたら大勢に支持されることは難しいです。本当は内容で判断されるべきなんですよ。でも、そうはいかないのです。
 対レイシスト相手なら別にいいですよ。安倍政権打倒を目指すなら数が必要なわけで、最初から話を聞いてもらえない状況をつくるようなことをしたら意味がないですよ。

 ネトウヨをからかう人もいますよね。「中国の指令でやってます」「日当をもらいました」みたいな嘘を書いてネトウヨを挑発する人。そういうつぶやきを証拠として喧伝するネトウヨもどうかと思いますが、実際に証拠としてWikipediaとかに載っけられちゃうわけじゃないですか。事情を知らない人で信じちゃう人がいるからやめた方がいいと思うのですよ。
「そんな重要な話、ツイッターみたいなオープンな場所でするわけがない」って普通は思うと考えてたんですけど、意外にそうじゃないみたいなんですよね。そういうつぶやきをしても身内が楽しいだけだし、罵倒系のツイートもそうなんですけど、飲み屋で人の悪口言って盛り上がったりするのと同じで、身内にしか届かないですよ。正論をロジカルに丁寧に言い続けることが大事なのでは。

 結局、Twitter上では互いに対立する陣営の中の異常な人間を見つけては叩いているだけで、お互いに相手の陣営の異常な人間しか見ずに、それを基準に相手を批判するようなことが繰り返されているのです。
 それは政治的な話題だけではありません。批判された方は身に覚えがないことを言われているだけなので、相手に対する反感を募らせていきます。一つのミスがあれば全てを間違っていると認定したり。時間の経過による考えの変化を、嘘をついていると罵ったり。そうやって他人を嘘つきよばわりする人間が、わずかな間隔で矛盾したことを言い出すのを非難されて、考えが変わるのは当たり前と開き直ったり。

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