【 中身は悪い? GDP 】 1~3月期 速報。消費・設備投資・輸出 が 減少。しかし、輸入が減ったので、【2.1%成長】した謎とは? (3/6ページ)
次の日銀短観発表は2019年7月1日です。
■【今回GDPプラス成長の貢献順位は?】
今回のGDPの年換算の成長率は、実質は2.1%で、名目は、3.3%ですが、実質ベースで計算すると、
開差等の差がでるので、数字があう「名目」ベースで見てみます。(季節調整系列)
前期(2018年10~12月)と当期(2019年1~3月期)で、どれだけ伸びたかを見ます。
GDPを構成する要素別に見ます。
年換算でのGDPの成長額は、4.5兆円です。
(2018年10~12月期549.5兆円→2019年1~3月期は554.0兆円で、増加額は、4.5兆円です。)
続いて、GDP増加額の内訳を、貢献額の多い順に並べました。
なお、先述のとおり、「輸入が減ると、GDPが増える」です。
「輸入」は8.2兆円ほど「減少」しました。言い換えて「輸入減少」が、8.2兆円「増加」です。
その他、「民間在庫変動」は0.6兆円増加、「公的固定資本形成」は0.5兆円、
「民間住宅」は0.2兆円、「政府最終消費支出」は0.2兆円、「公的在庫変動」は0.0兆円です。
ここまで、増加項目でプラス貢献です。
マイナスは、「民間最終消費支出」が-0.7兆円、「民間企業設備」が-0.9兆円、「輸出」が-3.6兆円です。
仮に、「輸入」が、前期と同期が、同じ額だとした場合は、
GDPは、対前期3.7兆円減少のマイナス成長となります。