パワハラを苦に転職するのは弱いからじゃない、強いから。#フレッシャーズサバイバル (2/4ページ)

フレッシャーズ

そしてメールのプリントアウトを見せられ、「本社にメールを送るようなことはやめてくれ」と注意されたのです。

それを受けて私は「こんな展開になるなんて」と驚き、実名入りのメールがそのまま転送されたことに少し傷つき、そしてこれは言い過ぎではなく本当に、深く感動しました。
なぜなら、「自分の訴えが必ず聞き入れられるとは限らない。その現実をふまえた上で、自分は働くところを選んだり、立ち回り方を考えてやっていく必要があるんだ」という大きな学びが一瞬にして得られたからです。

さて、このエピソードをどうしてお話したかというと、これからの千春さんには「会社を見極める目」がますます必要になってくるだろうと思ったからです。

千春さんは今の職場でパワハラに遭っている。それを周りの人は、特に上層部の人たちはどう思っているのでしょう? 相談文を読んで想像する限りでは、私は気づいていないはずはないと思います。

社員が部下にパワハラを行っているのであれば、会社の責任者は何らかの対処をするべきです。しかしそういった事態を軽く見たり黙殺したり、対処したとしても被害者の不利益になるような対処だったり、そんな会社は残念ながら珍しくないと言ってもいいでしょう。私がそうされたように、相談メールをそのまま転送されるようなこともあり得るかもしれません。

もし千春さんの今いる会社もそういったタイプ……もう一度くわしく言うと、千春さんが受けているパワハラに気がついていながら見ないふりをしていたり、相談したとしても守られるのはむしろ上司のほうだったりするような会社……であるならば。そして、今の会社に残るために戦うという選択肢が千春さんにないならば。
私としては、転職をおすすめします。千春さんの働きたい意欲を買ってくれて、千春さんが抑圧されるような事態を絶対によしとしない、そんな会社で本領を発揮してほしいと思うからです。

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