天才テリー伊藤対談「目黒祐樹」(4)4分の演技のため1年間の稽古を!? (2/2ページ)

アサ芸プラス

目黒 そんな男が武蔵と小次郎、それぞれのところに行って「こういう兵法者がいるから戦ってみないか」と誘って、決闘の場をまとめていくんです。

テリー いわゆるマッチメイカーですね。

目黒 そうです。実在の人物なのに、どうして今まで武蔵と小次郎の物語に出てこなかったのか不思議なんですが、今回この人物を掘り出してきたことで、2人の戦いに新たな切り口を与えたと思います。

テリー 剣の腕が立つということは、剣術の稽古もされたんですか。

目黒 ええ。そのために1年間道場へ通って、基本の素振りから始めて、まあ精いっぱいやったつもりです。

テリー ええっ、1年も!?

目黒 劇中で、僕が「武蔵と小次郎の戦いはこういう運びになる」とシミュレーションするシーンがあるんですが、そこは4分ほどワンカットで撮影することになっていたので、これは相当鍛錬を積まなきゃいけないな、と思いまして。

テリー 4分のために1年を費やすなんて、すごいじゃないですか。

目黒 ありがとうございます。僕自身も1本の映画のために、こんなにぜいたくに時間を使ったのは初めてでした。まだまだ未熟な部分もあったと思いますが、自分自身のいい経験、勉強になった作品ですね。

テリー 確かに近衛さん、松方さんの影響はあるかもしれませんけれど、そういう話を聞くと、やっぱり目黒さんが役者になったのは必然だと思いますよ。外交官にならなくてよかったですね。

目黒 アハハハ。僕みたいな役者がなんとか続けてこられたのは、周りの方々の助けと、今回の「武蔵-むさし-」のようないい作品との巡り合いがあってこそですから。感謝を忘れず、これからも頑張ります。

◆テリーからひと言

 謙遜されていたけれど、目黒さんの役者魂、本当にすごいね。ぜひお孫さんを令和の剣豪スターに成長させてください。

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