戦慄の「アイドル襲撃」実録60年<80年代の衝撃編>小泉今日子の非常事態を中森明菜が救った (2/2ページ)

アサ芸プラス

 事件を知った西村は、憔悴しきった様子で怒りをあらわにした。

「ファンの域を超えてしまった人がいるのは残念です。二度とこんなことが起こらないでほしい」

 精一杯のメッセージであろう。そんな西村の1年後輩で86年にデビューした本田理沙(48)は、壮絶なストーカー被害にあったことを告白している。

「住んでいたマンションのエレベーターでストーカーと2人だけになり、上半身の服を下着ごと全部めくられて、胸を触られ続けました。しかもナイフを持っていたから『あ、死ぬな‥‥』と覚悟しました」

 幸い、同じマンションに住む小学生がエレベーターのボタンを押したため、男は逃走し、事なきを得た。その後、別のマンションでも風呂場の小窓の網戸を切り取って男が侵入。恐怖におびえた本田は、26歳にして引退を決意する。

 同じ侵入事件でも、まさかのホテルマンに忍び込まれた経験を持つのは田村英里子(46)だ。95年6月、豊橋市のホテルに泊まった田村は、明け方に物音がして目を覚ますと、見知らぬ男が部屋を物色している。

 田村は泣き叫び、その声で隣の部屋で寝ていたマネージャーが駆けつけ、男は逃走。ホテルの従業員であることが発覚したばかりか、実は田村の熱狂的なファンで「寝顔が見たかった」と供述。田村はショックで、その日のイベントを含め、1週間も仕事ができない精神状態となった。

 最後は84年に子役デビューした安達祐実(37)の悲劇を。94年12月21日、収録中だった日本テレビへ「安達祐実様」宛ての封筒が送られた。事務所スタッフが開封すると封筒が爆発し、そのスタッフは左手親指を失う重傷を負う。

「僕は日テレで番組をやっていたから、大変なことだと思ったよ。あれからテレビ局への人の出入りも格段に厳しくなったね」(石川氏)

 まだ幼い安達自身の命も危機にさらされたのだ。

「戦慄の「アイドル襲撃」実録60年<80年代の衝撃編>小泉今日子の非常事態を中森明菜が救った」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2019年 6/6号本田理沙小泉今日子松田聖子中森明菜エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧