天才テリー伊藤対談「小林清志」(2)黎明期の吹替現場は大変でしたね! (2/2ページ)

アサ芸プラス

テリー 黎明期ならではのエピソードですね(笑)。実は僕も声優の仕事を何度かやらせてもらったことがあるんですけれど、英語のしゃべりに日本語を合わせるって、思った以上に難しいですよね。しかも、それを生放送で一発勝負って、僕なら逃げ出しますよ。

小林 でもその頃は収録日の朝に台本もらって、1回通しでリハーサルやったらすぐ本番、みたいな感じでしたからね。

テリー 打ち合わせとか、演技指導みたいなのは。

小林 ハハハ、そんなのないですよ。ディレクターが「この役者はこういう声を出して、こういう演技をする」というのが、だいたいわかっていて、役を割り振ってくれているんです。

テリー じゃあ、基本的に演技はお任せで、実際には生放送とか関係なく、ほぼ一発勝負なんですね。特に気をつけなきゃいけないことはありましたか。

小林 日本語より英語のほうがしゃべるスピードが速いでしょう。それで、ついこちらも早口で進めて時間が余っちゃう、なんてことがありましたね。気が利く翻訳家はそれがわかっているから、日本語のセリフを少し長めに書いてくれるんですよ。そっちのほうが演じる側も調整しやすいし。

テリー 今はさすがにそんなことはないでしょう。

小林 うん。長編映画だとだいたい2日ぐらいに分けて録る感じ。どこかでトチっても、そこだけの修正ができるからね、やっぱり気は楽ですよ。昔はそうはいかなかったから。

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