土星の衛星「タイタン」こそ人類が探すべき地球外生命体がいるかもしれない(米研究者) (2/4ページ)

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・大気がある証拠となる濡れた路面の反射

 これを解析した結果、反射が生じたのは、ごく最近雨が降ったからに違いないと結論された。

 それはちょうど雨上がりの道路のようなものだ。路面が濡れればそれだけ光を反射しやすくなって、キラキラと光って見えるだろう。これと同じことが、タイタンの北極でも起きていたわけだ。

 予測されていたことではあったが、タイタンには分厚い大気があるために、それをきちんと証明することはなかなか難しかった。それがついに確認されたのだ。


・有機物の海に生命体が存在している可能性

 だが本当に驚くべきは天候ではなく、タイタンに生命体がいるかもしれないという可能性だ。

 タイタンを覆う大気の煙霧粒子は有機化合物でできている。もし水の氷がこうした有機化合物と混ざり合ったとすれば、それが生命を誕生させるということもあるかもしれない。それは大昔の地球で起きたのとまったく同じようなことだ。

 あるいは今この瞬間に生命が形成されている途中という風にも考えられる。

 それは我々と同じく水を基礎とする生命かもしれない。だが液体メタンの海が、地球の水の海と同じ役割を果たしている可能性もあり、現時点ではどちらの線も否定できない。
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