サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「斎藤誠厩舎のワンツーあるぞ」 (2/2ページ)
楽に折り合えるようになり、距離を延ばしても好走するようになった。ならば大いに注目すべきである。
これまで2000メートルの距離は〈0 0 1 3〉と連絡みはなく、重賞挑戦は3歳夏のラジオNIKKEI賞(3着)以来になるが、陣営はヤル気をにじませる。
「6歳馬だが、衰えはこれっぽっちもない。そればかりか、使われたことで大幅良化。パワーがあり、北海道の洋芝は合う。滞在競馬なので、福島民報杯の時のように体重の大きな減り(12キロ減)は考えられない。落ち着きが出た今なら、2000メートルでも力は出せる」
斎藤誠調教師は、こう言って変わり身、期待のほどを口にしている。巴賞から中1週での競馬になるが、とにかく元気いっぱいだ。
血統も父がハーツクライ、母の父がスウェイン(キングジョージ連覇を含むGI4勝)という配合なら、2000メートルはむしろ望むところだろう。しかもスワーヴダンサー(仏ダービー、凱旋門賞)が近親にいる良血でもある。
ハンデは、恐らく54~55キロ。チャンス十分とみた。
斎藤誠厩舎は、ブラックバゴとの2頭出し。同馬は先週、函館入りしたばかりだが、ノーザンファーム空港牧場でたっぷりと乗り込まれて好仕上がりだ。
ともに道悪、力のいる馬場は得意。晴雨にかかわらず、斎藤誠勢のワンツーさえも期待したい。