純喫茶の”純”っていったい何が純なの?カフェと喫茶店の違いも紹介します! (2/2ページ)

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昭和初期になると、酒類を扱い、女給による接客を伴う喫茶店が登場し、人気を博していた時期がありました。

昭和初期を舞台にしたドラマに「私、カフェで女給やってるの」なんていう女性が登場することがあります。こうしたお店のことを「特殊喫茶店」と呼び、それに対して、コーヒーや名曲を売り物にした本来の意味の喫茶店が「うちは純粋な喫茶店です!」という意味を込めて、「純喫茶」とわざわざ名乗るようになりました。

高井久尚さんの書いた『カフェと日本人』によれば、現在日本国内にあるカフェの店舗数は70454店もあるそうで、これはコンビニの数の1.4倍もするそうです。こうしてみると、いかに日本人が「お茶をする」習慣が定着しているのか、よくわかります。

そういえば、日本での喫茶の風習は、少なくとも鎌倉時代までさかのぼりますし、世界で最初の缶コーヒーやインスタントコーヒーを作った人も、日本人でしたね。

特許問題、資金不足…日本人によって発明された世界初のインスタントコーヒーと缶コーヒーのその後

多くの日本人に愛され、日本文化の中にうまく定着しているカフェ文化。今後もどのような進化をしていくのでしょうか。目が離せません。

参考

「純喫茶とカフェの違い」『コーヒーをもっと趣味に』 高井久尚 『カフェと日本人』(講談社現代新書 2014)

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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