『監察医 朝顔』上野樹里で「月9ドラマの完全復活」なるか (2/3ページ)
ここでは2つの理由をあげてみよう。1つ目の理由はズバリ、“月9ドラマの方向転換”だ。月9は長いこと木村拓也(46)主演の『ロングバケーション』に代表される王道ラブストーリーが多かったが、近年のドラマは見逃しご法度のラブストーリードラマはなかなか数字を伸ばせていない。16年に有村架純(26)が主演した『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』は恋愛ドラマの傑作と話題になったが、残念ながら平均視聴率は1桁台に終わっている。
しかし、最近の月9は昨年4月期の『コンフィデンスマンJP』以後、『監察医 朝顔』に至るまで1話完結ものを続けている。全話を見ずとも視聴者が没入しやすい構成にし、“月9は見やすいドラマ”という印象が定着したこともあり、視聴率をじわじわ伸ばしてきたのだ。
■穏やかな役こそ上野樹里は光る!
2つ目の理由としては『監察医 朝顔』の主演女優、上野樹里の完全復活をあげたい。やはり月9枠でヒットした『のだめカンタービレ』でブレイクしたのが、06年のこと。あれから13年の間、彼女の女優人生はまさに紆余曲折だった。