長嶋茂雄、王貞治、大谷翔平、清原和博…「本当に好きなプロ野球選手」ランキング

日刊大衆

写真はイメージです
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 史上13人目となる「1000勝」を達成した巨人の原辰徳監督。セ・リーグは巨人の5年ぶりのV奪還に注目が集まる。“勝負の夏”を迎えた球界だが、本誌読者世代が魅了された「愛すべきプロ野球選手」は、どういった顔ぶれになるのか、徹底調査!

 今回、本誌は30代以上の男性を対象に、ハガキとインターネットによるアンケートで、計3000人の調査を敢行した。このデータを基に「本当に好きなプロ野球選手」を集計。「引退内野手」「引退外野手」「引退投手」「助っ人外国人」「現役選手」の5部門に分け、上位の選手を発表している(文中一部敬称略)。

 まずは、“レジェンド選手”の宝庫である「引退内野手」部門から。解説者の江本孟紀氏が、「六大学のスーパースターからプロ入りし、日本のプロ野球人気を作り出した最大の功労者。今日のプロ野球の繁栄は、この人のおかげと言ってもいいぐらい」と断言するように、不動の第1位は“ミスタープロ野球”こと長嶋茂雄。「打っても打たなくても、ずっと見ていられる選手。監督になってからも喜怒哀楽豊かで、“らしさ”を失わなかった」(67・青森)

 第2位には“世界の王”こと王貞治がランクイン。大リーグ研究家の福島良一氏は、こう絶賛する。「王さんはアメリカで最も有名な選手。メジャーではOPSという出塁率と長打率を合わせた数値が打者の指標となっており、長打力と優れた選球眼を持った選手ほど高い数値を記録します。一般に0.9を超えれば一流選手といわれますが、王さんは1.08とケタ違い(笑)。メジャーでも1.0を超えている選手は、10人もいません」

「引退内野手」部門の上位10選手でOPSが0.9を超えているのは、長嶋、王、落合博満清原和博、掛布雅之の5人。「王に次ぐ高いOPS(0.987)は落合。スパルタと批判されることもあった中日監督時代、不満を言う選手に“オレの成績を超えてから文句言え”とピシャリ。こんなこと言われたら、誰も何も言えませんよ(笑)」(スポーツ紙記者)

 本誌連載でおなじみの野村克也は、第3位に入賞。前出の福島氏は、「捕手で三冠王は信じられない」と、その功績を絶賛する。

 11位以下も強豪がひしめく中、「意外」と言ったら失礼だが、第19位にランクインしたのが宇野勝だ。「内野フライを取り損ねて頭でボールを受けた“伝説の珍プレー”が有名だけど、ショートで40本以上のホームランは宇野だけ。守備範囲も広く、今季三冠王も狙える巨人の坂本勇人に劣らない選手」(52・愛知)

■新庄剛志もスーパースター

 続いて「引退外野手」部門。第1位の松井秀喜、続くイチローは納得だが、興味深いのは第5位に入賞した新庄剛志だろう。「入団会見でパンチパーマ、敬遠球をサヨナラ打、オールスター戦でホームスチール……。あいつには、ホンマ楽しませてもらいましたわ」(46・大阪)

 メジャー時代、「記録はイチロー君、記憶は僕に」と言った新庄も、“スーパースター”に違いない。

●張本勲、山本和範も忘れ難い

 江本氏が、「生前、青田昇さんが“打者の理想は張本だ”と言っていたほどの打者」と回顧する張本勲(第6位)など、強打者がひしめく「引退外野手」部門で第19位に入った山本和範も忘れ難い。

「近鉄をクビになって、バッティングセンターで働きながら練習していたところを南海に拾われて大ブレイク。無類の勝負強さで“2億円プレーヤー”にまで上り詰めたのは、ロマンを感じる」(49・福岡)

 引退試合最終打席での決勝ホームランなど、“持っている男”でもあった。

■日本人メジャーリーガーの先駆者、野茂英雄

 続いて「引退投手」部門。第1位に輝いたのは、日本人メジャーリーガーの先駆者となった野茂英雄だ。

「1995年にドジャーズに入り、オールスターにも選ばれ、ノーヒットノーランも達成。彼の活躍によって、アジア人選手がメジャーに行く流れができ上がりましたね」(前出の福島氏)

●稲尾和久、江夏豊、上原浩治らは怪物

 メジャーで投手の優劣の指標となるのが、1回あたりの与四死球、被安打数を合計したWHIPと呼ばれる数値。数値が低いほど高評価となり、1.0を切ると超一流とされている。

 第2位の江夏豊(1.03)、続く上原浩治(1.01)、“400勝投手”の第6位の金田正一(1.07)などは、いずれも“怪物クラス”。“神様、仏様、稲尾様”と言われた稲尾和久の0.99に至っては、「考えられない数値」(福島氏)なのだ。

 第7位の佐々木主浩は、「野球を8回にした男」として知られる。「1勝1敗45S、防御率0.64――この数字は一生、忘れられない。98年、横浜が38年ぶりに日本一になったときの佐々木の成績です」(47・神奈川)

 ランク外だが、江本氏が激賞するのが、“精密機械”と呼ばれた小山正明だ。「バッティング投手からのし上がった苦労人で、歴代第3位の320勝を挙げています。僕に投球を教えてくれた師匠でもある」

■最強助っ人、バース

 個性豊かな外国人助っ人たちも、忘れられない。同部門の不動の第1位はバース。江本、福島両氏も、バースこそ“最強助っ人”と断言する。

「ブーマー(第3位)も三冠王取ったけど、バースは2度やからな」(61・兵庫)

●シピンは巨人時代に投手を殴って退場

 オールドファンなら忘れられないのが、シピン(第13位)だ。

「長髪に髭面のヒッピー姿の“ライオン丸”。気性が荒いのが玉に傷で、長髪と髭をバッサリ切って“紳士”になった巨人時代も、投手を殴って退場していたからね(笑)」(72・長野)

■現役では二刀流の大谷翔平

 ペナント真っ盛りの「現役選手」はどうか。ぶっちぎりで第1位を獲得したのは、二刀流という壮大な夢に挑み続ける大谷翔平。「今季は、昨オフに行った右肘の手術の影響で打者専任となっていますが、シュアなバッティングで活躍。これを受けて、アメリカでも“打者か投手か論”が広まっているのが、大谷のすごいところ」(前出の記者)

 大谷同様、メジャー志向が強いとされる菅野智之は、第15位にエントリー。「原監督の甥っ子ということもあり、アンチ巨人からはヒール役だけど、現役最強だと思う。“菅野が打たれて負けるなら仕方ない”と思える」(47・東京)

●巨人の坂本勇人は今季好調

 野手では、今季好調の坂本勇人(第3位)、トリプルスリーを達成した柳田悠岐(第4位)、山田哲人(第7位)が順当にエントリー。第13位には、糸井嘉男が入っている。「王さんが、“昔の選手は技術屋、今の選手はアスリート”と言っとったけど、糸井はまさに“アスリート”。ヘラクレスみたいな体つきやからね」(57・大阪)

 今季も、新たなスター選手が誕生しそうだ――。

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