江戸時代の遊郭の闇。劣悪環境で男性に性的サービスする最下級の遊女「鉄砲女郎」とは? (3/3ページ)

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客にとっても人生勉強の場!江戸時代の吉原遊郭は出費がハンパなかった

人気の花魁と鉄砲女郎の差は歴然ですね。切見世の環境も、高級な女郎屋とはまったく違うものだったようで、繁盛している切見世の店外には女郎を待つ男性客が順番待ちをしている状況で、鉄砲女郎は流れ作業的に男の相手をしていたのでしょう。

一般庶民は吉原へ行っても冷やかしくらいしかできず、花魁と遊ぶなんてことはまずできなかったので、そういった男たちはもっぱら岡場所の鉄砲女郎が働く切見世を利用していたんですね。

鉄砲女郎と呼ばれるようになった理由とは?

鉄砲女郎が働く切見世には需要があったわけですが、ただ、揚代が安い分、鉄砲女郎は多くの男性の相手をしなければ、十分な報酬はもらえません。

そのため多くの相手と関係を持つことで、様々な病気に感染してしまう恐れと常に隣り合わせだったのです。そういったリスクは、鉄砲女郎を買う男性客側にも同様にありました。

病気に感染した女郎に”当たる”可能性がある、病気に”当たる”可能性がある…というところから、”鉄砲女郎”と呼ばれるようになったのです。

江戸時代の遊郭というと花魁や太夫が活躍した華やかな世界にスポットが当たる事が多く、浮世絵などにもそういった華やかな遊女が多く描かれていましたが、劣悪な環境で働かざるおえなかった、鉄砲女郎のような遊女も江戸時代には溢れていたのですね。

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