ヒョウ?ヤマネコ?それともUMA?イギリスでミステリアスな大型ネコ科っぽい生物の姿がとらえられる。
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イギリスでは、過去何十年にもわたり、大型ネコ科と思われるミステリアスな生物の存在が噂されてきた。
最初の目撃記録は1962年とあるが、実はもっと以前から目撃されているという情報もある。ピューマやヒョウのような体型をしているその生物は、「エイリアン・ビッグ・キャット(通称ABC)」と呼ばれ、そのUMAは英国でも正式に認められている。
近年では、カメラやビデオ撮影を含む複数の目撃証言があり、専門家らの間でも調査をしてきたようだが、現在もその正体は依然未確認のままだ。
地方によってはその存在は伝説化しており、時折各地でミステリアスな大型ネコ科生物を目撃した人物が現れるとたちまちニュースで報じられる。
専門家によると「ヒョウのようなネコ科の大型獣は、イギリス全土に150頭ほど生息している可能性が常にある」そうで、スコットランドのネス湖にあるネッシーよりも存在可能性率は高い。
今回ある1組のカップルが、イギリスの東部で謎の大型ネコ科生物を目撃し、カメラに捉えた。
Couple claim to have spotted the FEN TIGER
・ケンブリッジシャー州で目撃された大型ネコ科生物
旅行でケンブリッジシャー州を訪れていた40代カップルは、滞在していたAirbnbから370メートルほど離れた草地に、ある生物がいるのを目撃した。
最初は、1日前に同じ野原で見た野生のホオジカかと思いました。でも、私の婚約者が大きな猫のように見えると言ったんです。
カップルは、宿泊先の所有者が置いていたと思われる双眼鏡を部屋から掴み、再びその生物を見た後、カメラでズーム機能を使い撮影を試みた。
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・ラブラドールよりも大きいサイズのUMA
撮影された映像を見ると、その生物は確かにネコのように見える。全体がトラ猫のような感じだが、「イエネコではない雰囲気だった」とカップルは主張。
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同じ場所で、前日にラブラドールを連れて歩いている人を見ましたが、この生物はラブラドールよりも大きく見えました。それに、怖そうで邪悪な顔をしていました。イエネコとは全く違う雰囲気で、首もがっしり太くて全体的に筋肉質でした。
後にネットを検索したカップルは、似たようなネコ科生物が存在することを発見した。
それは、イギリス全土では絶滅危惧種となっており、現在は最も希少な哺乳類とされるヤマネコで、ハイランド・タイガーとも呼ばれている「スコティッシュ・ワイルドキャット(Scottish wildcat)」だ。
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・絶滅危惧種のスコティッシュ・ワイルドキャットなのか?
スコティッシュ・ワイルドキャットは2018年の時点で、野生には35匹前後の生存が確認されている。トラ猫のような縞模様だが、イエネコの倍の大きさで毛が濃く尾が短いのが特徴だが、カップルの撮影した映像では、尻尾の長さまで確認することはできない。
スコティッシュ・ワイルドキャットは、かつてイギリス全土で一般的に目撃されていたが、イングランド南部では16世紀に絶滅し、19世紀半ばまでにはウェールズや、イングランド北東部に生息地域が減少。
更にそれ以降は、スコットランド西部と北部までにその範囲が激減し、1915年までにはスコットランド北西部のみの生息となっていることが調査で確認されている。
つまり、もしカップルがケンブリッジシャー州で目撃したのがスコティッシュ・ワイルドキャットだとすれば、現在ではスコットランドのハイランド地方にしか見られない可能性が高いとされるだけに、それはそれで謎である。
動画を閲覧した人の中には、「イエネコだろう」という声もあるようだが、果たしてこのネコ科生物がスコティッシュ・ワイルドキャットなのか、伝説のABCなのか、イエネコなのか…真実は、未だミステリーに包まれている。
References:CambridgeshireLiveなど / written by Scarlet / edited by parumo