サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「距離の融通性あるギベオンが穴」 (2/2ページ)
前走の鳴尾記念4着のあとは放牧でリフレッシュ。乗り込み量も豊富で、1週前の追い切りでは併せた相手に遅れはしたが、長めから追いかけたからで、しまいはしっかりと伸び、迫力満点だった。
「久々を感じさせない好仕上がり。力を出せる状態」
と、藤原英調教師も胸を張るほどだ。
〈1 1 0 0〉と相性のいい東京が舞台で、展開に左右されない自在な脚質も魅力。母はGI2勝馬という血統でもあり、強敵相手でも断じてヒケは取らないとみている。期待したい。
西の京都大賞典は、クリンチャーを推奨したい。
昨秋、フランスに遠征。結果はフォワ賞6着(6頭立て)、凱旋門賞17着とさっぱりで、帰国してからもさんざんな成績。すっかり評価を落とした格好だが、それでも使われつつ調子はよくなっている。
前走の新潟記念は12着に敗れたものの、本来の積極的な戦法で直線半ばまで頑張り、久々にこの馬らしさを見せてくれた。
この中間も順調で、1週前の追い切りも実にリズミカルだった。完全復活とはいかないものの、本来の姿を取り戻してきたことは確かだ。ならば期待していいのではないか。
今回は〈2 1 1 1〉と得意にしている京都が舞台。前走のような競馬ができればチャンスがあっていい。