環境大臣・小泉進次郎を待ち受ける福島原発「裏社会支配」(1)永田町では「中身が空っぽ」 (2/2ページ)
政府見解が「海洋放出」について回答を留保しているにもかかわらず、あっさり謝罪したあげく、漁業関係者をも茶化したような発言は、進次郎氏のライフワークである福島復興にも影響を及ぼす結果となったのだ。地元関係者も嘆くばかり。
「今回の発言にはつくづくがっかりさせられました。これまで福島の野菜の風評被害払拭のためにたびたび同地を訪れてきただけに、韓国が福島の食材の輸入を禁止している事態を批判する絶好の機会だった。それがむしろ韓国を利する内容で、風評被害が固定化されないか不安だ」
それだけではない。汚染水を処理する福島原発の現場では、いまだに公然と「裏社会支配」がまかり通っている現状がある。
事実、ある広域組織に所属する作業員は、
「正直言って、除染にはヤクザの存在が欠かせない。実際、原発には組員が経営する会社が入り込んでいるのが実態だ。とにかく人手が足りないから、反社チェックはユルユル。まあ、日当は3万円出るし、作業時間は短いし、やりたい放題だよ」
と、不適な笑みを浮かべるのだ。