2019プロ野球「ワーストナイン」(3)でたらめサイン西武・森はパスボール王 (2/2ページ)
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牧原大成
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炭谷を獲ったのは小林を成長させるためだからね。昔から巨人は正捕手を育てるために、サブの捕手を獲得してきたんですよ。山倉さんの時に近鉄から有田さんを獲ったり。それは正捕手に危機感を与えるため。でも、小林にはまったく危機感がない。打撃に頭が行きすぎていますが、捕手は基本、リードが仕事です。自分の欲しい球ばかり要求して、全然、打者を見る余裕がなかった」(角氏)
扇の要となる捕手が機能しなければ、接戦をものにするのは難しい。伊原氏は「1点差負けゲーム」についてこう分析する。
「1点差負け試合数が多いチームは中継ぎ陣が弱いということでしょう。楽天は接戦に弱いというデータが出てますが、平石監督はスクイズしたりして何とかしようという姿勢が見えた。それでも、同点から勝ち越せない。抑えの松井裕樹(23)もよくやられていましたからね。同点で登板させられたり、回またぎで点を取られるというパターンが多かったと思います」
ならば、監督の采配で1点差ゲームをものにすることはできないのだろうか。
「年間、何試合かは監督の采配で勝てることもあるでしょうが、ほんの数試合だと思います。今年の西武の場合、辻には悪いけど、二線級のピッチャーが出てきたら、黙ってたってバッカーン、バッカーンって打ってくれるんだから、采配のしようがない。でも、さすがに10点差以上で負けるのはいかんね。監督としてはマスコミにコメントするのが精いっぱい。『ファンの皆様にこんなゲームをお見せして、たいへん申し訳ない』と言うしかない。まあ、それを選手が次の日に新聞で見て、どう受け止めるかですよ」(伊原氏)
来季、ワーストナインの巻き返しに期待したい。