織田裕二にブチ切れて“殉職”を志願? 柳葉敏郎との確執のきっかけは<共演NG?【犬猿の仲】の有名人>
俳優の織田裕二が主演するドラマ『頭取 野崎修平』が来年1月(WOWOW)からスタートする。同ドラマは、原作は漫画家の周良貨氏、漫画・能田茂氏による経済漫画を映像化した作品で、2018年に放送された第1弾ドラマ『監査役 野崎修平』の続編。また、脇を固める豪華キャストも見どころだ。
織田というと、1987年4月公開の映画『湘南爆走族』に、数万人のオーディションの中から発掘され俳優デビュー。同時に、同映画の挿入歌『BOOM BOOM BOOM』で歌手としてもデビューを飾った。89年6月公開の映画『彼女が水着にきがえたら』で知名度を高め、91年のドラマ『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)で大ブレイク。「月9」という言葉もこの作品から生まれたという。
1997年のドラマ『踊る大捜査線』(同)では、主演に抜擢。劇場版第一弾の『踊る大捜査線 THE MOVIE』は興行収入100億円を突破し、それに続く第二弾『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』も、前作を大きく上回るばかりか実写邦画歴代1位(2013年現在)の記録を残し、織田の代表作となった。
だが、大ヒット作品の裏では、同作品に出演する俳優の柳葉敏郎との不仲説は知られるところだ。
同作での柳葉は、口数も少なく眉間にシワを寄せた威圧感満載な役を演じ、作品を一層際立たせた。両者は同作のドラマ版で初共演を果たしたようだが、ともに演技に対する思いは引けを取らず。
事の発端は、ドラマ版にて柳葉は織田から演技に対してダメ出しを喰らったというのだ。実際に柳葉は、当時の状況を後に新聞で連載していたコラムで、「自分なりに室井を探りながら演じてきた。なのに、主役の青島刑事を演じる織田君に『それ違うんじゃない』って言われてね。それで『ぶっちん』きましてね」と怒りを告白している。
作品にのめり込むという織田は、監督や共演者にもはっきり物申すことで知られている。織田からしたら、日常茶飯事のことだったのだが、ベテランかつ年上の柳葉にとっては屈辱的だったのだろう。
また、同連載で柳葉がプロデューサーに「室井を劇中で殉職させて欲しい」と頼んだとも明かし、その結果、不仲説に拍車を掛けてしまったようだ。
その後も同作が映画化されるたびに、犬猿の仲の両者のゴシップが一部週刊誌で取り沙汰され、“不仲”のイメージが世間に浸透していった。
しかし、2012年公開の映画『踊る大捜査線THE FINAL 新たなる野望』の撮影前に、両者は監督やプロデューサーを交えた食事会を開催したという。『週刊文春』(文藝春秋)の記事によると、柳葉は「最後なんだしお互いに頑張ろう」と織田に声を掛け、最初は無愛想だった織田も、最後には心を開いたようだ。
その証拠に、同映画公開前には両者の対談も実現。プロ意識の高さから生じた不仲は解消されたようだ。
ところが、2016年9月放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に出演した俳優の陣内孝則が「嫌いな俳優」に織田の名前を挙げ、話題になった。だが、陣内の激白以上に、同番組で陣内の隣に座って共演した柳葉に注目が集まった。
陣内は、30年ほど昔にサングラスをかけた織田らしき人物に遭遇したエピソードを披露。その際、年下の織田はすれ違い様に避けようともせずに、一触即発の空気が漂ったという。織田の生意気な態度は陣内を挑発し、「会釈の仕方も腹が立った」と激怒させたのだ。
すると、視聴者は柳葉の反応に興味を寄せた。両者は和解後だったというが、陣内のエピソードを聞いている最中、柳葉はひたすら爆笑していたのだ。織田の小癪な態度にはよほど共感した様子が窺えた。
私生活においては、2010年8月に12歳年下の一般人女性と結婚。14年10月に長男が誕生し、織田は父となった。
両者は、同映画以降の共演はまだない。父となって“トゲ”が取れた親同士、再び共演する姿をぜひとも期待したいものだ。