米津玄師はどうなる?『紅白歌合戦』特別枠乱発に見える危機 (4/4ページ)

日刊大衆

さらには去年に引き続き、ソロ活動が絶好調の宮本浩次(53)の名前もないのだ。

 とはいえ、それらは「この時点で」の話ある。近年の『紅白歌合戦』は出場歌手決定の後のサプライズが多い。特別枠ができてから、そのあまりにも便利で汎用性が高い名のもとで、出場歌手が決まった後も交渉を続けて追加発表……というパターンが続くようになってきた。これは正直、普通に出場をOKしたアーティストは、心中複雑なのではないかと思ってしまう。

■『紅白歌合戦』はもう限界?

 昨年ラストで最高に盛り上がった、サザンオールスターズも特別企画枠だった。『まつり』で復活を果たした北島三郎も特別企画枠。北島三郎だけならまだしも、彼をフォローするため登場した北島兄弟もちゃっかり持ち歌『ブラザー』を歌っている。こうなると「普通出演と特別出演」の差別化がもう謎。時期的にも、サザンの出演が決まったのは出場歌手が発表されてかなり過ぎた12月中頃だったし、米津玄師の出場決定に至っては、もう年末に近い、ギリギリの頃だった覚えがある。

 今年の出場歌手に関しても、紅白サイドはまだ交渉を続けているようなコメントを出しているので、追加発表があるかもしれない。もちろん、紅白ファンとしては喜ばしいことなのだが、どことなくズレを感じ、「?」と首をひねってしまう。せめて11月中盤に普通に発表された出演歌手と、企画コーナー・特別枠歌手のボーダーラインをはっきりしてほしい。でないと、アーティスト側にどんどん主導権を奪われ、『紅白歌合戦』の意味が大きく変わってしまう気がする。いや、もう『紅白歌合戦』という概念を外し、新たな番組構成に変える時代が来ているのかもしれない。(田中稲)

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