ハラ永眠…ジョンヒョン、ソルリも「韓国アイドル自殺者多発」のナゼ? (2/3ページ)

日刊大衆

10代のころから練習生として各事務所に所属し、数年間のトレーニングを経てデビューするパターンが一般的だが、「未熟さ」がウリの日本とは違い、歌唱力・ダンススキル・語学力・作詞作曲能力……求められるスキルの水準は高く、多岐にわたる。

 やっとデビューにこぎつけたとしても、熱しやすく冷めやすい国民性だけに、アイドルとしての“旬”は短い。そのわずかな“旬”の間も、次々現れるライバルたちとの苛烈な競争、私生活までストーカーのごとく追いかけ回す「サセン」と言われる過激ファンの存在、日本をはるかに上回るネット上の誹謗中傷と、息つく暇もない闘いが続く。

 近年特に韓国で問題になっているのは、SNSユーザーによる「悪質リプライ(=悪質な書き込み)」だ。先月死去したソルリも長年このネットバッシングに悩まされてきた一人で、自ら命を絶った原因とみられている。昨年10月に元交際相手からの暴行やリベンジポルノ被害を告白し、今年5月には自殺未遂騒動を起こすなど、精神的に不安定な様子を見せていたハラもまた、そうした“悪意の標的”となっていたようだ。

 K-POPアイドルの相次ぐ訃報を受け、多国籍ガールズグループ「TWICE」のファンからも「大丈夫かな」「もう芸能界やめて日本に戻って」と心配の声が上がっている。日本人メンバーであるミナ(22)が“不安障害”と診断され、7月から活動を休止しているからだ。

 2017年にはネット上にミナの殺害予告が書き込まれたこともあったが、“日本製品不買運動”など反日姿勢を強める昨今の韓国国内においては、日本人アイドルの立場はますます難しいものになっていくことが予想される。まずはしっかりと静養し、心身を整えてからの完全復活を待つべきだろう。

 何より、輝かしい未来があったはずの彼らの“これから”が見られないことが残念でならない。特にハラは、今年6月から日本に活動拠点を移し、心機一転リスタートしようとしていた矢先のことだった。若者たちの命が次々消えていく現状に、やるせない思いが募るばかりだ。

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