カズレーザーの“ギャグ”が政治発言に発展…こじつけ陰謀論がヒドい!

まいじつ

カズレーザーの“ギャグ”が政治発言に発展…こじつけ陰謀論がヒドい!

インターネットの普及により、口コミが主だった時代よりも爆発的に広まるようになった「ウワサ」や「デマ」。中でも政治と結び付けられた風聞の類いは、〝ヤバい人間〟を目覚めさせてしまう傾向にあるようだ。

〝いい夫婦の日〟である11月22日、男女お笑いコンビ『メイプル超合金』の安藤なつが、介護職の一般男性との結婚を発表した。年号が変わって最初の〝いい夫婦の日〟とあってか、結婚する有名人が多発したこの11月。安藤もその1人として芸能ニュースをにぎわせた。そして相方のカズレーザーはツイッターで、

《首相の桜を見る会から注意をそらすための陰謀ニュースと見て間違いないでしょう》

と、安藤の結婚は連日報道されている「総理主催の桜を見る会」の話題をかき消すためだとする〝ボケ〟を挟みながら祝福した。

すると、中にはこれを〝本気〟だと受け止めた者もいたようで、同ツイートを引用しながら安倍政権の不当性を訴えかけるツイッターユーザーが出現。むろん、こうした意見は多くのユーザーからの失笑を買ってしまい、ネット上にも《文字通り政治的メッセージと読む人がいて驚きました》《なぜ陰謀論者は極端に振れるのか》などの声が広がることとなった。

政治が絡むと途端に沸いてくる〝陰謀論者〟たち…

ほとんどの人間がネタをネタと受け止めたために広まらなかった〝安藤の結婚陰謀論〟だが、過去には「政治的なメッセージを秘めている」と、あらぬ疑いをかけられて本当に炎上してしまった芸人もいる。〝ラッスンゴレライ〟で一世を風靡した『8.6秒バズーカー』だ。

2人を巡っては、ブレーク直後から「8.6秒は広島原爆投下日を意味している」「バズーカーは原子爆弾の暗喩」など、主に戦時中の日本に絡めた〝反日疑惑〟がどこからともなく浮上。その後、これらの疑惑と新説が雪だるま式に拡大して炎上状態となり、プロ野球『広島東洋カープ』OB・北別府学氏など、著名人の中にも〝反日疑惑〟を信じる者が出るありさまだった。

「『SNSにアップしたパンケーキのイチゴソースが旭日旗をつぶしたように見える』とか、『ネタ中に出てくるバリ・グアム・ハワイは太平洋戦争の激戦地』とか、〝反日疑惑〟の数々はこじつけもいいところの突拍子もないデマばかり。しかし、あまりに騒動が大きくなったため、自身の公式YouTubeをはじめ、2人は至るところでの釈明を余儀なくされました。『8.6秒』の由来についても、久々に母校に忍び込んで計測した50メートル走のタイムがこの数字で、あまりの遅さが面白かったからだと明かされています。しかし、時既に遅く、すっかり信じ込んでしまった陰謀論者は『遅過ぎて不自然』『やはり言い訳だ』などとの声を上げていましたね」(WEBジャーナリスト)

もはや言われるがままとなっている「8.6秒バズーカー」の2人だが、2016年に放送された『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)では、マツコ・デラックスと有吉弘行が2人に同情するコメントを残している。マツコは2人の反日疑惑騒動に対して「アレはホントにかわいそうだった!」とコメントし、有吉弘行も「何でもっちゃ何でもよね、だからね!」「ホントに、どうやったって陰謀にできるちゃできるんだけど」と、こじつけにもかかわらず炎上してしまった点に同情。なお、有吉は安藤の結婚陰謀論を真に受けたユーザーに対しても、24日に放送された自身のラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN)で、「カズが『陰謀だ』って言ってんのさ、100%ギャグじゃん。もう笑いも分からない時代です」「怖いですよ。怖いっていうか、頭悪いよ」「恐ろしいよ、もう」と苦言を呈している。

人前では言いづらいことも、匿名やハンドルネームでオープンに語れるのがインターネット。人前で話すと〝危険人物〟と見なされそうな陰謀論がまかり通るのも、ある種、自然な現象なのかもしれない…。

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