蝶野正洋の黒の履歴書 ★“アントニオ猪木”に群がる有象無象 (2/2ページ)
ただ、猪木さんがプレーヤーとして一線を退いてからは、その辺りがグチャグチャになった。新しく入ってきたスタッフは、そこまで経験がないし、気をつけないと猪木さんの価値を落としかねない。
そういう意味でも、田鶴子さんの存在は大きかったんだろうね。
一般の人は「新日本プロレスといえばアントニオ猪木」だと思ってるけど、いまの新日と猪木さんは、関係がほぼ切れてしまってる。リング上も、猪木さんが目指してたストロングスタイルとは違うものになってしまっているからね。
だから“新ニュージャパン”は、東京ドーム興行に猪木さんを呼んだりしないだろうし、できないと思う。
でも、プロレスというジャンルは記憶と歴史に価値がある。周りはそこを大切にして、これからも「アントニオ猪木」という名前を高めていってほしい。
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蝶野正洋
1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。