４０～５０代といえば、仕事やプライベートなどを通じて、世間の酸いも甘いも味わい、人間としても脂が乗りきった年頃。若い頃のように夢を語ることはなくなっているかもしれない。しかし人生１００年時代、心は若くいたいものだ。今回は、そんな４０～５０代の男女１００人に「生まれ変わったらなりたい職業」について聞いてみた。現実を知り尽くした大人が選ぶ職業は？

　第３位は、「医師」。

　パイロットや大学教授などと並び、職業別年収ランキング上位の職業だ。平均年収は１０００万円を超え、開業医であればさらに多くの収入を得ることもできるだろう。世間からの信頼も厚く、憧れの存在ともいえるだろう。一方、最近では医師不足といわれており、仕事はハード、休みなく働き続けることもあり、責任も重いストレスの多い職業でもある。

　医師になりたいという人からは「人のためになる。病気になり医者の大切さを知ったので」（５１歳／男性／総務・人事・事務）、「病気の人を助けたい。世間に貢献したい」（４５歳／女性／主婦）、「やりがいのある職だから」（５９歳／女性／主婦）という意識の高い人や、「やりがいとサラリー」（４１歳／女性／総務・人事・事務）、「高収入だしモテるから」（５０歳／男性／企画・マーケティング）という正直な人たちもいた。

　第２位は、「公務員」。

　近年、学生など若者に対して「将来なりたい職業」を尋ねると必ず上位にランクインする公務員。理由はもちろん安定しているから。公務員は、仕事に重責がともなうため保障がしっかりしている。完全週休２日制で育児休業、育児時短勤務、介護休暇なども完備。性別を問わず働きやすく収入も保証されいるのだから最高だ。しかし、ときに世間からの風当たりも強く、ある程度の品行方正さも求められる。

　公務員を選んだ人も、「安定しているから。不況でも安心」（４１歳／女性／金融関係）、「高給、優遇、クビなし」（５０代／男性／総務・人事・事務）、「税金で一度働いてみたい」（５３歳／男性／営業・販売）という理由が多く挙がっていた。なんと現役公務員という人は、「世の中をよくする」（５８歳／男性／公務員）という公務員の鑑のような答えをしていた。公務員の中でも「警察官・刑事」になりたいという人からは、「犯人を捕まえたい」（５７歳／男性／会社経営・役員）、「世の中の役に立ちたい」（４６歳／男性）という回答もあった。

■夢は大きく!?

　そして第１位は、「芸能人」。

　特別なルックスや才能がなければなれない職業である芸能人。華やかな世界だが、志す人も多いため競争も激しく、常に一線で活躍し続けることも難しい。そして、常に世間の注目を浴びる大変な仕事でもある。ネット社会の現代では、プライベートもより隠し切れずストレスも大きいことだろう。しかし、トップクラスの芸能人ともなれば、高額なギャラを受け取ることもできる。

　芸能人になりたいという人たちからは「非現実的な華やかな世界を経験したい」（４２歳／女性）、「いつもテレビで観ていいなと思っているのでやってみたい」（４１歳／男性／営業・販売）、「女優になればいろんな人物になれるから」（５５歳／女性）、「有名人になりたい。きれいな女優と親密になれる」（４４歳／男性／総務・人事・事務）、「キャーキャー言われてモテたい」（４９歳／女性／営業・販売）という理由が挙げられていた。

　この他には、「パイロット」「弁護士」「プロ野球選手」「宇宙飛行士」と子どもだった頃に夢見た職業を挙げる人たちも多かった。ちなみに今回は、「生まれ変わったら務めてみたい会社」も聞いている。ここでその上位３社と理由も紹介しておこう。

第２位：ソフトバンク
「未知の可能性を感じる」（４０歳／男性／総務・人事・事務）、「みんな頭が切れそう」（４６歳／女性／コンピュータ関連以外の技術職）、「活気がありそう」（５５歳／女性／主婦）

第２位：パナソニック
「創業者に憧れる」（４７歳／男性／総務・人事・事務）、「電化製品の知識が学べそう」（４２歳／女性）

第１位：トヨタ自動車
「間違いない。地元の誇り」（５２歳／男性／総務・人事・事務）、「世界に通用する企業だから」（４４歳／男性／総務・人事・事務）、「時代の最先端をいく会社だと思うから」（５５歳／女性）