日本ハム・中田も怯える「プロ野球選手寮」 心霊現象の頻発、球団が対応に追われたケースも?
妻子持ちの選手や外国人選手を除けば、ほぼ全てのプロ野球選手が通る道である球団選手寮への入寮。今オフも年明けの1月4日から各球団の新人選手が連日入寮し、各メディアも広くこの模様を報じている。
食事面やトレーニング面など、選手にとって多くのメリットがある各球団の選手寮。ただ、その中には「不可思議な現象が起こる」、「幽霊が出る」と、まことしやかにささやかれている寮も複数存在する。
2015年11月に野球賭博問題で解雇となり、現在はユーチューバーとして活動する元巨人・笠原将生氏が「出ます」と証言したのが巨人の選手寮「ジャイアンツ寮」(神奈川・川崎)。笠原氏が2019年7月1日にアップしたユーチューブ動画によると、寮内には誰も住んだことがない上に、室内の天井にお札も貼られている416号室という部屋があるという。
動画内では詳しい時期は明らかにされていないが、ある日416号室の隣室で笠原氏を含めた4人が麻雀をしていたところ、深夜3時頃に2回ドアをノックする音が。しかし、ドアを開けると廊下には誰もおらず、近辺の部屋にも人はいなかったという。結局真相は不明とのことだが、笠原氏は「完全にあれは416号室の仕業ですよ、100%」と結論付けている。
2017年11月16日の『東京スポーツ』(東京スポーツ新聞社/電子版)で取り上げられたのが日本ハムの選手寮「勇翔寮」(千葉・鎌ヶ谷)。記事内では「突然部屋のどこかで大きな音がしたり、冷蔵庫が妙な音を出したり、今でも起こっていますよ」という若手選手の証言や、球団を代表する選手である中田翔もかつては幽霊の存在に怯えていたということが記されている。
なお、中田が幽霊に怯える様子は、2008年1月18日の『日刊スポーツ』(日刊スポーツ新聞社/電子版)でも伝えられている。当時ルーキーの中田は寮にまつわる心霊現象に関する数々の証言を他の選手から耳にし、「ヤバいっすね」、「ホンマらしいっすね」と不安を募らせていたという。
あまりの体験談の多さに、球団が対応に動いたのがヤクルトの選手寮「戸田寮」(埼玉・戸田)。2010年1月11日、同年3月5日の『日刊スポーツ』によると、寮では誰もいない階にエレベーターが止まったり、浴室の鏡に不自然な人影が映るといった不可思議な現象に複数の選手が遭遇。これを受けた球団関係者は「おはらいも検討しなくてはいけない」と口にし、実際におはらいを行ったという。
ただ、おはらいを行ってもそれほど状況は好転しなかったようで、翌2011年12月4日のファン感謝祭の中では当時ルーキーだった山田哲人を含む複数の選手に「(おはらいは)効いてない」と断じられている。
以上のような現象をもたらすのは、苦いプロ生活に終わった過去の選手たちの怨念か、それとも球団に不満を抱くファンの生き霊か…。いずれにせよ、今オフ新たに入寮した選手たちはこうした思わぬ“洗礼”を浴びることがないよう願いたいところだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
笠原将生氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCGOKBW_5opgTMC1mJR_fERQ