明日は試験……一夜漬けでもできる暗記術を教えて! #もやもや解決ゼミ (2/4ページ)

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人間はサーカディアンリズム(概日リズム)に従って生活しています。これは生物としての「覚醒-睡眠」のサイクルを刻むもので、太陽光の影響を強く受けています。みなさんがおよそ2―4時に眠くなるのは、サーカディアンリズムによる影響が大きいのです。

このリズムが脳が目覚めていたり、眠くなったりすることに大きな影響を与えているわけですが、そもそも睡眠は生物として必須なだけでなく、実は記憶と密接に結び付いていることも知られています。脳は睡眠中に記憶の取捨選択、整理を行い、必要な記憶を定着させる仕組みを持っています。

つまり、しっかりとした記憶を作るために「睡眠」が必要というわけです。

また、起き続けていると新しい情報がどんどん脳に入ってきます。そうすると、せっかく勉強したことを記憶しても、新しく入ってきた情報が干渉して、覚えた記憶情報が上書きされて変わってしまうことも起こります。

一晩ずっと起きて暗記する、記憶する作業を続けるのはよくありません。一夜漬けで勉強するぞ!と思っても、計画的に睡眠時間を確保し、その時間は明日に備えるためにも、そして記憶のためにも、あえて眠るようにしたほうがよいでしょう。

「反復すること」が重要!

私たちが新しい情報を記憶するときには、例えてみると脳の中にある「記憶のテーブル」の上にその情報を置いていくような過程を経ていきます。

このテーブルの広さには限りがありますから、新しい情報を際限なく置くことはできません。そして、記憶は反復することで確かなものになっていきます。

となると、例えば時間が3時間あるとしても、3時間全てを新しいことを記憶するのに費やして、「記憶のテーブル」があふれてしまうようなことをするのではなく、1時間で記憶できることを3回繰り返す。このほうが記憶として定着しやすいのです。

また、徹夜したりして睡眠不足になると「記憶のテーブル」自体が狭くなってしまうともいわれています。

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