TOKYO MX、優勝賞品ランボルギーニを渡さず謝罪 出演ホストが怒りの告発、150万円徴収もされていた?
TOKYO MXが2019年1月~3月にかけて放送した番組『欲望の塊』について、出演者に予告していた企画の優勝賞品を渡していなかったことを発表。公式サイト上で謝罪した。
『欲望の塊』は極楽とんぼの山本圭壱が復帰後初メインMCを射止めた番組で、ホストクラブで働くホストがさまざまな競技にチャレンジし、優勝者1名がランボルギーニをプレゼントされるというもの。価格は「2000万円相当」とされており、「バブル相撲」「ババ抜き」「クイズ勝負」などでホストが勝負し合い、最終的に優勝者にはランボルギーニが写ったパネルが手渡されており、これについて山本は「手続きがいろいろあるみたいなんで」と説明。優勝したホストは大喜びする様子を見せていた。
しかし、放送開始から約1年後の今年1月15日、優勝したホストが自身のツイッターで「地上波のテレビ番組で詐欺にあいました」と告発。アップされていた文章によると、番組側は出演していたホストから150万円ずつ集めていたといい、優勝賞品のランボルギーニを譲り渡す約束も何度も無視していたとのこと。「皆から集めた2000万円近くはどこに消えたのでしょうか。すごく悲しいです」とつづっていた。
また、19日にも優勝したホストと、出演していたホストがユーチューブ動画をアップし、もともと顔見知りの企画会社が関わっていたことで、“詐欺”だと気が付かなかったことなどを告白。しかし、優勝した際、その場に車がなかったため、「売ってお金にして」と頼んだところ、「マネーロンダリングになる」「車検に通らなかった」などといった理由で、延び延びになってしまったとのこと。現在、プロデューサーは雲隠れしているといい、制作会社やテレビ局に謝罪を求めていた。
これがネット上で騒動になると、TOKYO MXは21日になって「番組『欲望の塊』について」という文書をアップ。その中で、「優勝賞品の出演者への受け渡し、タレントへの出演料及び制作会社への制作費の支払いが番組を企画した会社からなされていない」と事実を認める形に。賞品が贈られていないことやホストが支払った出演料についてもTOKYO MXは把握していなかったといい、調査したところ、賞品のランボルギーニは「所有権が番組企画会社に移転されていないことが判明」したというものの、企画会社とは連絡が取れないという。
TOKYO MXは最後に「放送局の責任として今回の事態を重大な問題と認識しており」として、「出演者の皆様、関係者の皆様を始め、視聴者の皆様には、ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪していた。
ようやくホストの男性の訴えがTOKYO MX側に届いた形に。果たして今後、企画会社が何らかの対処を取ることはあるのだろうか――。
記事内の引用について
ほすちるユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCth8GGZ6EjARHI1Hhx-cgjg