麻生太郎「火だるま失言録」を緊急召集する(2)毒舌芸人にたとえられ… (2/2ページ)

Asagei Biz

もしもメディアにならって弾劾しようものなら、今後の指揮系統に悪影響が出かねませんから」(政治部デスク)

 組織を守るという大義名分は結構だが、セクハラ被害者の気持ちは置き去りではないか。

 政界関係者によれば、その騒動の渦中、麻生氏は懇意にしている記者たちのぶら下がり取材に応じて、

「福田(元事務次官)ってのもアンチ政権のメディアのヤツとよくサシで飲んだよな」

 とポロリ。このオフレコ発言の真意とは‥‥。

「セクハラ被害を受けた女性記者のメディアでは、当時の安倍政権を批判する報道ぶりが目に余っていましたから。身から出たさびだよ、とでも言いたかったのでしょう」(政界関係者)

 部下は事務次官の職を辞したが、上司の麻生氏は12年から財務大臣の座に居座り続けている。

「タブーな発言を繰り返しても、辞任に追い込まれることもない。毒舌が売りの大御所芸人にたとえる自民党議員も多く、中には『麻生さんはいいよね。あんなに失言してもみんな気にしなくなっている』なんて羨む声もあるくらいです」(自民党議員秘書)

 国民から反感を買いまくる「失言王」が羨望の的となっているというのだ。このユルすぎる雰囲気について、鈴木氏は、長く続く「安倍一強」が影響していると指摘する。

「残念ながら今の野党には、安倍政権を脅かすほどの力はありません。政権交代の緊張感があれば、気を引き締めるものです。おのずとスキャンダルや失言は減少します」

 麻生氏の火だるま失言を生んだのはふがいない野党、という見方もできる。

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