人気声優が“不適切発言”で降板も「オタクの擁護」がヒド過ぎる…
アニメ・声優オタクが多数派を占めている日本のインターネット空間。その数は〝リアル世界〟の現実空間と異なり、ネットだけ見れば日本人は〝1億総アニメオタク〟かのようにすら感じられる。世間一般で話題にされていない声優・アニメの話題が一大ニュースのごとく語られるのも特徴的だ。
現在のネットで〝一大ニュースのごとく〟話題になっているのは、声優・石川界人の降板騒動。石川は、全国の酒造メーカーが参加し、実在銘柄を擬人化させた日本酒販促プロジェクト『神酒ノ尊-ミキノミコト-』で越乃寒梅の声優を務めていたが、1月21日、公式サイトで突如として、《越乃寒梅役の石川界人さんにつきまして、ご本人のラジオ内で一部配慮に欠けた発言があり、その発言に対して不適切とのご意見がありました為、弊社より要請の上、越乃寒梅役を降板いただくこととなりました》と発表された。
「降板やむなし」が大勢も擁護に必死なファンが…「同プロジェクトは全国の酒造メーカーが参加し、業界総出で日本酒全体を盛り上げようという趣旨。アシスタントの募集要項にすら、『日本酒が好きな人・勉強したいと思っている人』という項目があるほどです。しかし、石川は自身がレギュラー出演するWEBラジオ内で、昨年から『日本酒飲みたくない』『日本酒って聞くだけで拒否反応が出るようになった』『日本酒を飲むぐらいならハイボール飲んで米を食う』など、日本酒への批判をたびたび行っていました。また、同番組の放送時間は10分間なのですが、アーカイブには6分35秒と短い回も。おそらく問題となる発言を編集したのでしょうが、プロジェクト運営側の耳にはバッチリ届いていたようですね…」(ウェブメディア編集者)
悪気がなかったにしろ、自身の立場やプロジェクトの性質を鑑みれば、「配慮に欠ける」と言われても仕方がない石川の発言。多くのネットユーザーも降板への理解を示しているが、これに納得がいかない石川のファンは、SNSや掲示板で、
《石川界人という大人気の声優ファンを敵に回した》
《世の中厳し過ぎるっていうか老害っていうか》
《事業収支に影響が出ると考えたネガティブな大人が騒いでるだけ》
《石川ファンがこの作品に貢ぐ予定だった金額を失う方がデメリット高いよ?》
《酒の擬人化がテーマなのに制作側がアルハラってどうなのよ…》
などと大激怒。その結果として、《オタクが必死》《擁護がめちゃくちゃでキモい》などといった声も沸き起こるなど、ネット上では分断が起こってしまっている。
1月20日から通常国会が幕を開けた他、中国発の新型コロナウイルスが世界中に広まる危険を見せるなど、重要な問題が山積している今、声優の話題がネット界のトップニュースになるとは…。何とも平和な国だ。
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