吉永小百合も食った! 宍戸錠「悪役上等」伝説 (2/2ページ)

日刊大衆

当時、日活は映画製作会社として後発であり、俳優の確保に新人に頼るしかなかった。敵役として際立った存在感を放つ宍戸さんに引き立てられ、石原裕次郎さんや小林旭さんらもスターとして成長したと言えるでしょう」

 また、宍戸さんの遺した功績は、映画界だけにとどまらない。「日活の映画は無国籍映画と呼ばれ、殺し屋やギターを持った渡り鳥の男が登場するなど、荒唐無稽な世界観でした。そこに出演し、単なる悪役ではなく“事情のある敵役”として説得力を持たせ、ハードボイルドな世界観を浸透させた功績は大きい。宍戸さんがいなかったら、今ある漫画や小説のハードボイルド作品も違ったものになっていたかもしれません」(前同)

 戦後の文化をも変えたエースのジョー。心より、ご冥福をお祈りします。

「吉永小百合も食った! 宍戸錠「悪役上等」伝説」のページです。デイリーニュースオンラインは、宍戸錠石原裕次郎吉永小百合映画エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧