あなたの身近にも? 弁護士が教える「モラハラ」の正体 (2/5ページ)
では、具体的にどんな言動がモラハラになるのでしょうか。まずは、モラハラの特徴からお話しましょう。
■これってもしかして? モラルハラスメントの特徴
そもそもモラハラ加害者は、表向きの顔は優しく好かれていたりします。
しかし、裏の顔は、
・自己中心的 ・嫉妬深い ・支配欲が強い ・自己肯定感が低く承認欲求が強い ・プライドが高い ・自分の常識が絶対的 ・話のすり替えがうまい
などの性質があり、言葉によって相手を精神的に支配し、服従させようとします。
◇モラハラの代表的な言動
・気に入らないとキレたり無視する ・平気でうそをつく ・正当化や責任転嫁が激しい ・暴言を吐く
など、上から目線の言動が典型的ですが、意図的に嫌がらせをしようとしているわけではないので、モラハラという自覚がないこともよくあります。
◇被害者になってしまいやすい人とは?
一方、被害者は、
・自己評価が低く素直で謙虚 ・他者への配慮ができ責任感が強い
などの傾向があるため、モラハラ加害者が悪いと考える前に「自分に問題があるのではないか」と考えてしまう真面目な性格といった傾向があります。
そのため、被害者もモラハラと気づかなかったり、共依存の関係に陥り自分では抜け出せなくなったりしてしまうことも。
モラハラ被害から抜け出すための第一歩は、「モラハラされている」と気づくことです。
■モラルハラスメントの例とは?
では、我々の生活の中に、どのようなモラハラがあるのでしょうか。
ここでご紹介するのはあくまで一例にすぎませんが、みなさんも、自分がモラハラされていないか、知らず知らずの間にモラハラをしていないか、今一度振り返ってみましょう。
◇職場で発生するケース
前述のとおり、加害者と被害者の関係に優劣はないので、職場のモラハラは、上司から部下、部下から上司、同僚間など職場内の誰にでも起こる可能性があります。