あの怪盗ルパンもびっくり!巨額美術品盗難事件が発生したヨーロッパの美術館 5選 (5/6ページ)
フランスは二度と盗まれないようにと、現在はモナリザ専用展示室で厳重に守られており、不用意な行動をとれば絵のすぐ傍に座っている警備員がすっ飛んできます。
麗しのモナリザは、その他に類を見ない美しさで難を逃れ、またモデルの女性の墓が掘り起こされるなどの悲劇を負いながら、今日もルーヴル美術館を飾ります。
名称 ルーヴル美術館
所在地 Rue de Rivoli, 75001 Paris, France
公式ホームページ https://www.louvre.fr/jp
5. 強奪品で構成された世界最大の美術館 イギリス・大英博物館
ヨーロッパ最大の盗難品の美術館といえば、もちろんイギリス、ロンドンの大英博物館です。
大英博物館で盗難が相次いだのではなく、この博物館そのものが盗難品で構成されている、と言う意味で有名です。
イギリス王室祭具の1つである大英帝国王冠をはじめとしたイギリス王室ゆかりの宝飾品はロンドン塔にあるため、イギリス固有の展示品といえば、僅か中世コーナーの1区画だけとなっています。
イギリスの強引な略奪の歴史は、日本にあるべき多くの浮世絵が大英博物館に収蔵されているという点でも、感じられるかもしれません。
とは言え、大英博物館が近年、ようやく返還に応じた宝物が、エジプトで、イラクで、イランで、過激派や内乱により粉々になってしまった事を思えば、「これは英国ではなく人類の宝」という彼らの姿勢も理解しない訳にはいきません。
何しろ厳重な警備によって守られた大英博物館の収蔵品を実際に見るための入場料は常時、無料なのですから。