R-1無観客、海外取材拒否、スポーツ中止…テレビ界「コロナ崩壊」!

日刊大衆

フジテレビ
フジテレビ

 NHKは2月25日、新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、公開番組を観客を入れずに開催するか、中止及び延期することを決定した。

 また、27日にはフジテレビも、観客を入れて収録する番組の観覧中止を決定。

「その中でも大きな話題になっているのが、3月8日に生放送される予定の『R―1ぐらんぷり2020』でしょう。3月1日の読売新聞によると、複数の大手スポンサーが関わるゴールデンタイムの全国ネット番組とあって、『R―1』の延期は困難と判断したため、無観客での放送を決定したといいます」(お笑いプロ関係者)

 なお、決勝当日にフジテレビで開催される敗者復活ステージの観覧と、その模様を中継する大阪でのパブリックビューイングも中止になるという。

「プロ野球のオープン戦や大相撲も、無観客での興行を余儀なくされていますが、お笑い賞レースである『R―1』が無観客というのは決勝進出の芸人にとっても相当不安ではないでしょうか。

 観客の笑い声がない中でネタをやるというのは、いつもと状況がまったく違いますし、審査員の採点にも影響を及ぼすことになりそうです。出場する芸人の中には、ネタの内容や構成を変えるという人も出てくるかもしれません。

 ただ、お笑いとは客を笑わせるためにやるもの。それなのに客がいないなんて、ありえないことですよね。2人でやる漫才ならまだしも、『R−1』はピン芸。いない客を笑わせようとひたすらひとりでネタをやる……どう考えても、芸人にとっては地獄ですよね」(前出のお笑いプロ関係者)

■『アメトーーク!』や『イッテQ!』も!?

 長寿演芸番組『笑点』(日本テレビ系)も、後楽園ホールでの収録をしばらく中止し、当面は一般客がいない状態で、スタジオなどで収録する予定だという。

「観客の笑い声がない中でも、テレビの視聴者に笑いを届けなければならない……落語家にとっては腕の見せ所ですよね。バラエティ番組では『アメトーーク!』(テレビ朝日系)も、通常は観覧客をスタジオに入れて収録していますが、今後は果たしてどうなるのか」(前同)

 お笑い番組やバラエティ番組以外にも、新型コロナウイルスの影響は拡大しているという。民放キー局ディレクターは話す。

「海外取材を予定していたある番組では、取材先から取材拒否を通達されてしまったというんです。中国を発生源とする新型コロナウイルスは、中国以外で感染者が多いのは日本、韓国、イタリア、イランなどです。イスラエル政府は、日本と韓国を入国制限の対象国にし、日本と韓国に滞在した渡航者について、イスラエル国籍者は14日間の自宅待機が義務付けるなど、対応を進めています。取材拒否の件も、日本からのテレビクルーへの接触を避けた可能性もあります。またアメリカのトランプ大統領も、日本人の入国の制限を示唆しましたよね。

 内村光良さん(55)がMCを務める、日曜の人気海外ロケ番組『世界の果てまでイッテQ!』のみならず、TOKIO国分太一さん(45)がMCを務める『世界くらべてみたら』など、海外ロケをメイン企画とする番組も少なくありません。しばらくは海外取材番組、海外ロケ番組の制作現場にも混乱が訪れる可能性は必至でしょうね」

■スポーツ番組にも影響……

 2020年7月に開催が予定されている東京五輪の中止も危ぶまれている。

 制作会社関係者は話す。

「プロ野球、Jリーグ、大相撲、ラグビートップリーグなど、あらゆるスポーツの試合も無観客での催行や、中止や延期となっています。また、高校スポーツの各競技も試合の中止が決定していますが、その影響はフジテレビ系で放送されている『ミライモンスター』にも及んでいるんです。

 というのも同番組は、東京オリンピックや将来の可能性を秘めたアスリートの卵にスポットライトを当てるという内容です。ただ、密着する選手の試合も開催されないとなると、映像素材も撮影できない。長年続いている良質の番組ですが、東京オリンピック開催の年に番組存亡の危機に迫られているようです……」

 バラエティ、海外取材、スポーツ番組……多くのテレビマンにも新型コロナウイルスの影響が生じているようだ……。

「R-1無観客、海外取材拒否、スポーツ中止…テレビ界「コロナ崩壊」!」のページです。デイリーニュースオンラインは、内村光良国分太一TOKIOエンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る