天海祐希『トップナイフ』が『ドクターX』に追いつけないワケ (2/3ページ)

日刊大衆

 ただ、天海・椎名・永山の3人が演じる医師の設定に私生活の問題を詰め込み過ぎ、話がアッチコッチ行き過ぎて、とまどってしまうのだ。しかも天海と椎名は2人とも「離れて暮らしていた子どもを突然預かることになる」という設定がダブっている。

 そして3月7日に放送される第9話では、三浦友和(68)演じる今出川部長の妻が転院してくる。こちらも事情がありそうだ。舞台となる東都総合病院脳外科は、医師側の背景がいろいろと大変すぎるのだ。見ている側としては、患者のストーリーにもう少し集中したい。

 せめて医師たちが集うBarカサブランカのシーンは、『HERO』(フジテレビ系)の「あるよ」でおなじみ、St.George's Tavern的な「癒し」の場になるかと思いきや、じょじょにバーのマスター来島(古川雄大/32)が闇を出し始めている。困った。

■やっぱりEDのダンスは恥ずかしい

 この『トップナイフ』は『ドクターX』(テレビ朝日系)と比較されることもあるが、主人公が強気で天才肌の女医という点が共通しているだけで、ドラマとしてはどちらかといえば逆のアプローチの医療ドラマだと思う。『トップナイフ』はタイトルこそ『ナイフ』がつくが、脳の不思議な症例を描くため入院時の変化などプロセスをメインにし、手術シーンは少ない。

 だからこそ医師側のエピソードはここまで盛らずとも、毎回登場する脳外科の症例だけでも十分、見応えがあるのに……と思ってしまうのだ。

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