コロナ余波で広瀬すずが消える?視聴率アップもTV局が激ヤバなワケ
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広瀬すず
3月5日、自民党と立憲民主党は、新型コロナウイルス感染に対応する「新型インフルエンザ対策特別措置法改正案」について、3月12日に衆議院を通過させることで合意した。
2月には、政府が全国の小中学校と高校、特別支援学校に臨時休校を要請するなど、感染防止のためにさまざまな対応が進められてきた。また、感染拡大防止のため、大勢の人間が集まるイベントの中止や延期も次々に発表され、原則として在宅で勤務する「テレワーク」に切り替える企業も増えている。
「テレビ業界にもコロナウイルスの影響は出ていて、2月25日にはNHKが公開番組を観客を入れずに開催するか、中止及び延期することを決定。27日にはフジテレビも、観客を入れて収録する番組の観覧中止を決定しました。他の局も同様の対応を取ることになりそうです。
ただ、“特需”も生まれているんです。多くの人が自宅で過ごす時間が増え、テレビ番組の視聴率は軒並み伸びている。個人視聴率で、全番組で0.5%ほど視聴率が上昇している感じで、特に学校が休校とあり、子どもや若者向け番組が好調なんです」(制作会社関係者)
■ACジャパンのCMが増加
3月8日に生放送された『R―1ぐらんぷり2020』は、お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタル(33)が優勝を飾ったが、同番組も初の無観客での放送で、その視聴率も気になるところ。
「テレビ離れが進み、業界全体で視聴率が下落していましたが、予期せぬ事態で視聴率が上昇しています。ただ、状況が状況だけに手放しでは喜べませんよね。
それは収益面からもなんです。ここ最近、『ACジャパン』のCMが流れることが増えてきているんですが、それはスポットCMが入らなくなってきているから」(前出の制作会社関係者)
ACジャパンとは、以前は公共広告機構という名称の財団法人で、同団体のCMは無料で流される。2011年3月11日に発生した東日本大震災直後には、ACジャパンのCMが連日のように流れることとなった。
「災害などの非常時には多くの企業がCM放映を自粛するため、その差し替えとして連日、ACジャパンのCMが流れました。ただ、今回のケースは当時とは異なります。
というのも、遊園地やテーマパークなどは軒並み臨時休園を発表し、新作映画も延期になるものもあり、映画館では入場制限やチケット払い戻しなどの対応を進めている。そのため、“テーマパークでは今こういうイベントをやっています”といった内容のCMや、新作映画の告知CMも流す意味がない。そういった企業のスポットCMがまったく入らなくなり、それでACのCMが流れているんです」(前同)
東京ディズニーリゾートとUSJは、2月29日から3月15日までの休園を発表した。
■広瀬すずは多数のCMに出演
「このまま休校や在宅勤務を続けなければならなくなると、テーマパークや新作映画のCMのみならず、他の企業もCM出稿を控えると関係者の間ではもっぱらです。外に出なくなれば、女性は化粧もせず、メイク関連のCMも減る。夏までこの状況が続けば、日焼け止めのCMも入らない。自粛ムードで、外出をあまりしないなら喉も乾かないので、ドリンクのCMも減る可能性もある。
女優の広瀬すずさん(21)は、USJ、BBクリーム、三ツ矢サイダーなどのCMで活躍していますが、彼女のCMを目にする機会も減ってしまうかもしれませんね。
番組の視聴率は上昇しているかもしれませんが、テレビ局の収入源である肝心のCM出稿が減るというのは経営を左右する深刻な事態です。長引けば各局、本当にキツいことになります」(同)
休校やテレワークは、視聴率上昇という特需をもたらしている一方、テレビ局は未曾有の危機に直面しているようだ……。