長谷川博己が原因?『麒麟がくる』盛り上がりきれない2つのワケ (3/4ページ)

日刊大衆

 第9話は熙子が初登場し、次の第10話では伊呂波太夫(尾野真千子/38)が初お目見えする。新キャラの小出しは見ていて楽しいが、毎話、注目キャラが登場するこの演出では、主演のハセヒロがどんどん地味になっていってしまう。実際に第9話の後にネットニュースを見ると、熙子の初登場のほか、実は忍者だった菊丸(岡村隆史/49)や信長の孤独な姿が話題となっていたが、残念ながら明智光秀のニュースはほぼなしという状況だった。

■大人の男は巧みに演じる長谷川博己だが

 次は、まだ明智光秀がまだ20歳そこそこの若者で、長谷川博己の芝居が光秀にシンクロしていないということだ。ハセヒロといえば、2016年の映画『シン・ゴジラ』のキリッとしたイケメン指揮官、谷口蘭堂役など、大人の男の演技でファンを獲得してきた。30代や40代の役は文句なしなのだが、今回のような若者役はしっくりこないのだ。

 第9話の放送では将来の妻、熙子と再会したが「そうか、あれはあなたか」と、あっさり熙子を思い出し、ドラマチックさを欠く芝居だった。もちろん脚本の問題もあるだろうが、どうにも薄っぺらい演技が気になるシーンでもあった。彼の持ち味である大人のシブさをいかすには、もう少し、光秀に成長してもらう必要があるだろう。

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