ローマ皇帝コンスタンティヌス1世が建設!トルコ・イスタンブールの教会「アヤイリニ教会」 (2/3ページ)
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その後、532年のニカの反乱で損傷、740年の地震、度重なる火災などで損傷するたびに、当時の皇帝たちの指示によって改修されてきました。コンスタンティヌス5世の時代に改修されたときのモザイクやフレスコ画は、現在もわずかながら残されています。
その後、1453年にコンスタンティノープルが陥落して以来、アヤイリニ教会はモスクに改修されはしなかったものの、教会として使用されることはありませんでした。1826年まで、オスマン帝国の常備軍歩兵イェニチェリによって武器などの軍需品を製造する工場として使われていたのです。
日中でも薄暗い内部は、おそらくローマ時代に建てられて修復が間に合わなかったような古びれた箇所がいくつもあります。イェニチェリたちも、自分たちにとっては他宗教の建物だったのでそこまで丁寧には扱わなかったのかもしれません。美しい装飾はほとんど残っておらず、石とレンガで造られた内装は、どこか寒々しい雰囲気すら感じさせます。
19世紀には武器などを展示する博物館として使用されていましたが、20世紀になって軍事博物館が新市街のハルビイェ地区に移されると、教会はしばらく放置されたままでした。